ターコイズステークス(中山・芝1600m)は、重賞に格上げされて、今年が9回目となる牝馬限定重賞。
格上げ前の勝ち馬には、オークス馬でエアグルーヴの母でもあるダイナカールやダイワスカーレット、ダイワメジャーの母であるスカーレットブーケが名を連ねる注目の一戦です。
ハンデ戦らしく、波乱傾向で、積極的に人気薄を狙っていけるレース。今年ピックアップしてみたいのは、3歳の
キタウイングです。
直近の5戦が12着→8着→15着→12着→7着と大敗続き。これによってハンデが53キロに設定され、今回も人気薄となりそうなのですが、見逃してはいけないのが、この馬の実績。
2歳時に新潟2歳ステークス、今年も年明けにフェアリーステークスを勝っていて、重賞2勝は、3連覇を狙うミスニューヨークと並んで、メンバートップタイ。
開催場こそ違いますが、ともにマイルの重賞であり、今回の舞台である中山コースで重賞を勝っているのは大きな強みです。
そして、もう1つ見逃せないのが、先に触れた大きく着順を落とした直近5戦の中身。
3走前のオークス、前走の秋華賞は距離が長かったと思われ、度外視できるといっていいでしょう。
4走前の桜花賞、5走前のチューリップ賞は着順こそ一息も、上がり3ハロンのタイムは、どちらもメンバー2位。2走前のクイーンステークスは8着ながら勝ち馬からは0.5秒差。古馬相手に悪くない走りを見せています。
今回、重賞2勝の実績がある1600mへの距離短縮は、言うまでもなく大きなプラス材料ですし、再び古馬相手とはいえ、G3でメンバーはグンと軽くなります。
そして、手綱をとる大ベテランの江田照男騎手も、3度目の騎乗で手の内に入ってきたことでしょう。
名牝を多く輩出する一方で、重賞格上げ初年の第1回では、11→16→15番人気の決着で、3連単295万馬券という大波乱の歴史も持つレース。絶対に押さえておきたい1頭です!