2000年にジャパンカップダートとして産声を上げ、コース、名称変更を経て、今年24回目を迎える西のJRAダートG1・
チャンピオンズカップ(中京・ダ1800m)。
ドバイワールドカップの覇者・ウシュバテソーロ、JBCクラシックの覇者・キングズソードの名前はないものの、チャンピオンズカップの名にふさわしい実力馬が揃いました。
過去10年の傾向を見ていくと、5番人気以内だけの組み合わせで上位3頭が決まった年はわずかに1回。2ケタ人気馬の台頭も度々見られ、一筋縄ではいかないレースです。
実力伯仲、かつ波乱含みの一戦。今年波乱の主役に期待したいのが、
ドゥラエレーデです。
芝のG1・ホープフルステークスを勝っているG1ウイナー。14番人気という全くの人気薄でしたが、逃げ切り寸前だった7番人気トップナイフをハナ差交わし、3連単246万馬券という超大波乱の立役者となりました。
注目された今年の初戦は、ドバイのUAEダービーを選択。デルマソトガケには離されたものの、しっかりと2着を確保。芝とダートの二刀流で連続好走しました。
もっとも、初勝利は芝で5着、2着とした後、3戦目となったダート戦。走破タイムや相手関係はともかく、スンナリと勝ち上がったところに価値があるといえるでしょう。
その後は再び芝の東京スポーツ杯2歳ステークスで4着とまずまずの競馬を見せたのですが、ホープフルステークスは先に触れた超が付く人気急落。ファンをあざ笑う勝利でした。
3歳春の時点で、個性派キャラを確立したといっても良く、今後、歴史的な個性派となるには、もう少し実績が欲しいところ。
今回はそのキャラを発揮するには絶好の舞台。帰国後の3走は落馬あり、距離も少し長かった印象で、まだ底を見せていないダートに替わるのは大きなプラス材料。
そして、昨年のホープフルステークスでアッといわせたバウルジャン・ムルザバエフ騎手とのコンビ復活が、何よりの魅力です。
穴党歓喜の瞬間はすぐそこです!