京都2歳ステークス(京都・芝2000m)は、今年で10回目を迎える2歳重賞。2年前の第8回までは、第2回に12頭立てとなった以外は10頭以下で行われる頭数的にも寂しいレースでしたが、昨年は15頭立て。今年も14頭立てと、頭数も揃って面白いレースとなりました。
ここ2年は、未勝利戦を勝ったばかりの馬が連勝。昨年は3着馬、一昨年は2着馬も、未勝利戦を勝った直後の馬で、いずれも人気が5番人気以下という伏兵馬でした。
実績よりも勢い、デキの良さを重視したい一戦。そこで、今年ピックアップしたいのは、
ディスペランツァです。
8月の小倉でデビューして5着。当時の馬体重が528キロという大型馬で、内容も伸びずバテずといったものでした。
2戦目は、マイナス4キロと数字的にはさほどでなくても、馬体が絞れ、終いの反応も良化。走破タイムを大きく短縮し、単勝1.3倍と圧倒的な支持を受けていた1番人気のメリオーサムを振り切って初勝利を挙げました。
ディスペランツァが直線でスムーズにレースを運び、一方のメリオーサムは窮屈なレースを強いられたこともあるでしょうが、抜け出す時の脚はなかなかのもので、上々の勝ちっぷり。
メリオーサムは、次走であっさりと未勝利を卒業しており、デビュー戦で先着したナムラフッカーがデイリー杯2歳ステークスで3着ですから、相応の評価を与えてもいいかと思います。
中間は、プールを併用して熱心に乗り込まれて力強い動きを見せており、まだまだ上積みも十分。
そして、何よりも兄のファントムシーフは、共同通信杯を勝ち、皐月賞で3着に入るなど今年のクラシック路線で活躍。兄以上の雄大な馬格からも、ここでの好走は通過点。確実に賞金を上積みして、大舞台での走りを見たい1頭です。