11月も半ばを過ぎ、秋のG1シリーズも後半戦に突入。早いもので、マイルチャンピオンシップ(京都・芝1600m)は、京都競馬場で行われる今年最後のG1となってしまいました。

比較的堅い決着が続いている、この秋のG1戦線。「ソロソロ大きいのを!」と思っているファンも多いことでしょう。そこでピックアップしたいのが、マテンロウオリオンです。

マイルチャンピオンシップの波乱といえば、オールドファンなら、1995年に16番人気ながら2着に入って、馬連10万馬券の片棒を担いだメイショウテゾロを思い浮かべる方もいらっしゃるでしょう。

デビューから無傷の3連勝でシンザン記念を制したものの、その後は尻すぼみで、日本ダービーはシンガリ負け。6連敗で臨んだマイルチャンピオンシップでした、その低評価をあざ笑う2着快走。ファンをアッと言わせました。

マテンロウオリオンは、昨年のシンザン記念の勝ち馬。その後、ニュージーランドトロフィー、NHKマイルカップと連続2着に好走しましたが、その後はメイショウテゾロのように尻すぼみ。評価を大きく落としています。

とはいえ、6連敗中に1度も掲示板圏内がなかったメイショウテゾロとは違い、こちらは春のダービー卿チャレンジトロフィーで4着、マイラーズカップで5着、前走のスワンステークスでも5着と、マズマズのレースを見せています。

特にマイラーズカップでは、ここでも人気のシュネルマイスター、ソウルラッシュと接戦を演じており、高速決着にも対応可能。単勝万馬券となるほどの差は感じられません。

今回はキャリア14戦のうち、12戦で手綱をとっている横山典弘騎手に戻るのも心強い材料。

これは完全に余談となりますが、横山典弘騎手といえば、先日亡くなったKANさんの『愛は勝つ』がヒットしていた1990年。1番人気だったトウショウ「アイ」が勝ちかけたエリザベス女王杯において、キョウエイタップで差し切り勝ちを決め、G1初制覇を飾りました。

時の流れの早さを感じるとともに、大波乱でベテラン健在をアピール! その可能性は大いにあると見ました!!

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