東京スポーツ杯2歳ステークス(東京・芝1800m)といえば、2005年以降、出走馬から後のG1馬が誕生し続けている出世レース。
出走馬のレベルも高く、堅いイメージもあるでしょう。実際に1~3番人気の組み合わせで決まった年も過去10年で2回あって、その勝ち馬が翌年のダービー馬ですから、それもうなずけます。
しかし、4番人気が(2-3-1-4/10)と複勝率が60%あることも頭に入れておいた方がいいかもしれません。案外一筋縄では行かない一戦。ここでピックアップしたいのが、
ガイアメンテです。
ここでも上位人気の一角にはなるかもしれませんが、ファーヴェント、フォルラニーニ、サウジアラビアロイヤルカップ3着のシュトラウスがいて、前走・札幌2歳ステークス6着だったこの馬が一本被りの人気になることは、ほぼないと考えていいでしょう。
過去2戦を振り返ると、デビュー戦は好位追走から力強く抜け出して2馬身差の快勝。
前走は、レース前から入れ込みがきつく、スタートで後手。勝負所でポジションを押し上げてきたものの、ラストの伸びを欠いて6着。幼さが目立ち、力負けと判断するには早計といえる内容でした。
仕切り直しとなる今回、引き続き気性面での課題は残るものの、攻め課程を見る限り、順調に調教メニューをこなして、最終追い切りの動きもキビキビとしていましたし、間隔を開けたことで、いいガス抜きができた印象を受けます。
前走の敗因は明確で、陣営も入れ込み対策も講じるようで、臨戦過程は問題ないでしょう。
力関係においても、初戦の勝ちっぷりはなかなかのもの。先に挙げた3頭に引けを取ることはありません。
敗れたとはいえ、札幌2歳ステークスでも単勝2.3倍の1番人気に支持されていた素質馬。ここは巻き返しに一票を投じるのが吉と見ました!