今年の
秋華賞(京都・芝2000m)は、阪神ジュベナイルフィリーズ、桜花賞、オークスとG1を3連勝中のリバティアイランドが史上7頭目の3冠牝馬となるかが注目されますね。
春の2冠で見せた末脚は、「次元が違う」という表現がピッタリのものでした。だからといって、穴馬を導き出す我々も手をこまねいている訳ではありません。
過去10年の傾向を見ていると、目に付くのが、前走紫苑S組の成績で、オークスからのぶっつけ組と同じ4勝をマーク。とりわけ重賞に格上げされてからは、毎年のように好走馬を輩出しています。
■前走・紫苑S組の秋華賞好走馬
22年 1着 スタニングローズ
21年 2着 ファインルージュ
20年 2着 マジックキャッスル
19年 2着 カレンブーケドール
17年 1着 ディアドラ
16年 1着 ヴィブロス
16年 2着 パールコード
14年 1着 ショウナンパンドラ
今年は6頭がエントリーしてきましたが、リバティアイランドの3冠阻止を期待したいのは、勝ち馬の
モリアーナです。
元々デビューから2連勝して、阪神ジュベナイルフィリーズでは2番人気に支持された素質馬。そこで12着と大敗を喫し、続くクイーンステークスで3着と巻き返すも賞金の上積みには失敗。
桜花賞への出走は叶わず、ニュージーランドトロフィー4着、NHKマイルカップ6着と惜敗が続き、クラシックとは無縁の春となりました。
しかし、秋初戦となった前走の紫苑ステークスでは、道中後方でジッと我慢。直線入り口でもまだ後方というポジションでしたが、直線に入ると1頭ケタ違いの脚で馬群を縫って出て、楽勝と思えたヒップホップソウルをも捕らえてゴール。
惜敗続きにピリオドを打つとともに、それまでの甘さを払拭し、素質の高さを改めて証明する一戦となりました。
リバティアイランドとは、阪神ジュベナイルフィリーズ以来の再戦。実績には大きな差が付いてしまいましたが、紫苑ステークスの勝ちっぷりの良さは無視できないもので、ある意味勝負付けが終わっていないのも大きな魅力です。
そして何より、手綱をとるのは百戦錬磨の名手・横山典弘騎手。大ベテランの秘策にも期待大です!