2020年から3年続いた中京競馬場での施行から阪神競馬場に舞台が戻ってきたシリウスステークス(阪神・ダ2000m)。

特別登録があった今年のフェブラリーステークスの覇者レモンポップは、61キロのハンデを嫌って回避しましたが、近況好調な馬が多く、ハンデ戦らしい馬券妙味たっぷりのレースとなりました。

過去10年の傾向を見て気になったのが、前走で3勝クラスを勝ち上がってここへ挑む馬の存在です。

■前走3勝クラス勝ちのシリウスS好走馬
18年 7人2着 ウェスタールンド
17年 5人2着 ドラゴンバローズ
15年 3人1着 アウォーディー

9頭と数は少ないものの、(1-2-0-6/9)で3頭が馬券絡み。3頭は馬券圏内にあと一歩の4着で、6頭が掲示板を確保。勝った勢いをそのままこのレースでも発揮しているのです。

今年の該当馬は5歳フルヴォートと4歳トウセツの2頭。ここでピックアップするのは前者のフルヴォートです。

ともにハンデは55キロ。過去10年、5歳馬3勝、4歳馬3勝とこれも同じなのですが、鞍上のレース相性が大きく異なり、フルヴォートの手綱をとる幸英明騎手は過去10年で3勝。一方でトウセツのM.デムーロ騎手は3回の騎乗で3着1回と連絡みがありません。

また、幸騎手は過去10年以前にも2勝していて、レース史上最多の5勝をマーク。幸騎手といえば、ホッコータルマエやブルーコンコルドなど、ダートでの活躍が強いイメージですが、その通りの活躍を見せています。

更に、今回は2年前にこのレースを勝ち、以降もほぼ全てのレースで手綱をとっていたサンライズホープではなく、このフルヴォートに連続騎乗。これも心強い材料です。

3勝クラスを勝ち上がるのにやや手間取ったものの、2度の休養を挟みながら、最も勝ち馬から離されたレースが0.6秒差の6着。相手なりに走れる渋太さがありますし、前走は3コーナーからのロングスパートで後続を抑える、一味違った競馬で新境地を拓きました。

適度な間隔を空けながら、コンスタントにレースに出られる順調さも好材料。一発の魅力あふれる1頭です!

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