昨年の覇者ジェラルディーナ、一昨年の覇者ウインマリリンが揃って登場。その上、G1を3勝している現役屈指の実力馬タイトルホルダーも参戦して、今年のオールカマー(中山・芝2200m)は非常に楽しみなメンバーになりましたね。

ただし、このG1ホースたち、ジェラルディーナ、ウインマリリンは今年に入って勝鞍がありませんし、タイトルホルダーも日経賞を勝ったものの、続く天皇賞春は競走中止のアクシデントに見舞われており、ここはひと息入っての一戦とあって、盤石の態勢とはいえません。

過去10年の傾向を見渡した時、今年だからこそピックアップしたい馬がいました。それがマリアエレーナです。

近年のオールカマーは牝馬が強く、直近は3連勝。20年、21年はワン・ツー・フィニッシュ。昨年も1着、3着と2頭が馬券に絡み、過去10年では(5-4-1-12/)で連対率40.9%、複勝率45.5%のハイアベレージを叩き出しています。

そして、過去を振り返ると、今年で69回目を迎えるオールカマーで連覇、もしくは複数回勝った馬は07年から3連覇を果たしたマツリダゴッホのみ。中山巧者が勝ち馬に多く名を連ねているレースではあるのですが、複数回勝つのは至難の業となっているのです。

そうなると、ジェラルディーナ、ウインマリリンは脱落。第3の牝馬マリアエレーナが浮上してくるのです。

レースの格が異なるとはいえ、ジェラルディーナは今年の3走が6、6、4着。一方のマリアエレーナは5、5、4着と着順は上回り、大阪杯ではジェラルディーナに先着もしています。

また、G1でも馬券絡みこそないものの、昨年の天皇賞秋では2コーナーで致命的な不利を受けながら、勝ったイクイノックスとは0.7秒差。「スムーズであれば」と悔やまれるレースでもありました。

今回はジェラルディーナより斤量が1キロ軽く、57キロを背負うウインマリリンとは2キロの斤量差があります。

近況ひと息のウインマリリンはともかく、ジェラルディーナとは大きく人気が開いていますが、人気ほどの実力差があるとは思えません。

穴党にとっては絶対に見逃せない1頭でしょう!

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