近年の
小倉2歳ステークス(小倉・芝1200m)は、勝ち馬から桜花賞馬レーヌミノル、古馬になって重賞を勝っているメイケイエール、ナムラクレア、シュウジ、障害に転向し、もうひと花咲かせたアサクサゲンキが現れるなど、注目度が増している重賞です。
好走馬の特徴を見ていくと、前走を勝って挑む馬が圧倒的に強いこと。そして、先行力を生かして勝ち上がってきた馬を狙うことです。
更に人気の盲点として注目したいのが、未勝利戦を逃げ切って挑む馬。今年狙ってみたいのは、唯一の該当馬となる
ドナヴィーナスです。
■前走・未勝利戦を逃げ切った小倉2歳S好走馬
20年 1人2着 モントライゼ
17年 3人1着 アサクサゲンキ
15年 7人2着 サイモンゼーレ
15年 6人3着 レッドラウダ
デビュー戦は、ここにも出走するミルテンベルクに3馬身差を付けられての2着でしたが、ひと息入れた前走は馬体重もプラス12キロとパワーアップ。単勝1.7倍の圧倒的な人気に応える強い勝ち上がりでした。
しかも、初戦が稍重馬場だったとはいえ、持ちタイムを2秒6も短縮。未勝利戦の勝ちタイム1分8秒3は、今年のメンバーではトップで、同日や翌日の新馬戦を大きく上回る好タイムをマークしたのです。
それゆえ、そこそこの人気にはなってしまいそうですが、新馬戦を6馬身差で圧勝したビッグドリームをはじめとする、派手な勝ち上がりを見せた馬も複数いて、メンバートップの持ちタイムがあるからといって、抜けた人気にはならないはず。
手綱をとる川島信二騎手にとっても、11年ぶりの重賞タイトルがかかる気合の入る一戦。渾身の騎乗を期待せずにはいられません!