今週は新潟で3歳限定のダート重賞レパードSが行われるが、札幌でも古馬混合のダート重賞、エルムSが行われる。
さすがに3歳馬の参戦は無いものの、小回りダート巧者が揃い見応えある一戦となった。
そんな中で注目してみたいのは…
前走、昨年の函館記念以来の1年ぶりのレースに加え初ダートという厳しい条件の中、いきなり2着と好走し改めて能力の高さを示し、さらにダート適性の高さも見せたエアスピネルだ。
前走のダートの走りにビックリした方は多かったと思うが、実は昨年、函館記念を使った後はエルムSに挑むプランがあった。
ただ使った後に腰の状態が思わしくなくなり休養となってしまったが、当時からダート適性に関しては陣営も手応えを掴んでいたということだ。
まさに今回は、1年越しでのエルムSへの参戦となる。
鞍上は武豊騎手に。
もともとデビューから手綱を取り、クラシック戦線も共に歩み、重賞も3つ勝たせている主戦。
ただ、あの偉業達成目前だった朝日杯FSでの惜敗や、レース前週の調教中の怪我がありながらも、鞍数を絞って手綱を取るはずだったマイルCSでオーナーサイドの意向での乗り替わりなど、ビッグタイトルの前に不運に泣く事が多かった馬でもある。
それが故に、武豊騎手にとってエアスピネルは思い入れも強い馬のようだ。
データのある1986年以降、この勝負服での勝ち鞍が最も多い騎手はもちろん武豊騎手。その武豊騎手の手綱でのGI勝ちは女傑エアグルーヴ、そしてほぼ3冠馬と言えるエアシャカール、そしてこのエアスピネルの母でもあるエアメサイア。そのエアメサイアの勝った秋華賞から15年が経ったが、もしかしたら、再びこの勝負服に跨った武豊騎手のGI制覇が見られるかも知れない。
このエルムSがそのステップになるか、注目してみたい。
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