うまスクエア

キーンランドカップ(札幌・芝1200m)は、1着馬にスプリンターズステークスの優先出走権が与えられる重要な前哨戦。

例年以上に好メンバーが揃った印象で、発売開始後の人気を見てもオッズは割れ加減。すると非常に美味しい馬の存在が浮かび上がってきました。それは、昨年の3着馬ヴァトレニです。

昨年は3勝クラスの志摩ステークスとオープンの青函ステークスを連勝。その勢いも駆っての3着好走でした。

今年はオープンの鞍馬ステークス9着、前走の函館スプリントステークスは7着とともに掲示板を確保できず、勢いという面では、昨年には及びません。

しかし、2走前は斤量59キロを背負っての不良馬場。前走は2走前のダメージも考えられ、それでいて2走前が勝ち馬から0.6秒差、前走が0.5秒差ですから、着順の字面ほど悪い内容ではありませんでした。

今回は過去に3勝を挙げ、昨年も3着と好走している札幌競馬場へのコース替わり。状態面の上積みも見込め、コンビ相性もいい横山和生騎手へのスイッチで条件はいい方に大きく好転します。

横山和生騎手といえば、先週の札幌記念で9番人気のトップナイフを2着に導く好騎乗が記憶に新しいところ。例年、札幌開催での活躍が目立つジョッキーです。

好走条件が揃いながら、土曜午前の時点で単勝オッズが40倍を超える2ケタ人気。

勝ち馬キミワクイーンを筆頭に、上位馬4頭も今回出走している函館スプリントステークスは4番人気でしたから、評価は急落しています。

ですが、当時の上位4頭とこの人気差ほどの実力差があるとは到底思えません。

得意の札幌で低評価をあざ笑う激走を期待せずにはいられません！