時は1年前のCBC賞(中京・芝1200m)。

「聖奈ちゃんのテイエムスパーダ、人気になっちゃったけど、48キロならチャンス十分あるぞ!」

そんなファンの期待に応えて、2着タイセイビジョンに3馬身半差の圧勝。しかも、レコードタイムのおまけ付きでした。

勝ったテイエムスパーダが2番人気、2着がトップハンデだったタイセイビジョン、3着アネゴハダは1番人気で、上位3番人気までの組み合わせで決着したのですが、3連単は1万2160円の万馬券決着。これぞハンデ戦の妙という結果でした。

今年は前走を勝って挑むマッドクールとエイシンスポッターの4歳馬2頭が人気を集めそうですが、そう簡単に終わらないのが、これまたハンデ戦の妙。過去10年で4歳馬は(0-1-1-17/19)。勝ち馬はゼロという大不振に陥っているのです。

■CBC賞・年齢別成績
3歳 (1-1-1-12/15)
4歳 (0-1-1-17/19)
5歳 (7-5-4-32/48)
6歳 (2-2-4-41/49)
7歳 (0-1-0-12/13)
8歳 (0-0-0-7/7)

そこでピックアップしたいのが、(7-5-4-32/48)と上位を席巻する5歳馬。今年は何と唯一の該当馬となるヨシノイースターです。

初勝利に9戦を要し、直後に1年の長期休養を余儀なくされ、起動に乗ってきたのは昨年の秋から。11月に2勝目を挙げると、続く2勝クラスも連勝。昇級後は2走連続2着のあと、2走前の船橋ステークスを勝ってオープン入り。

前走の鞍馬ステークスは4着と敗れたものの、1番人気に支持されて、勝ったエイシンスポッターからは0.4秒差。オープン初戦とすれば上々の内容でした。

今回は待望の重賞初挑戦となりますが、前走同斤量だったエイシンスポッターとは斤量差が1.5キロあり、中間の攻め気配も現在の充実ぶりがうかがえる抜群の動きを披露。

デビュー7年目を迎える富田暁騎手にとっても、ここは自分の名前を売る絶好のチャンスで、昨年、一昨年と2年続けて30勝超えをマーク。今年はここまでで24勝と前2年を超えるペースで勝ち鞍を積み上げています。

相性抜群の5歳馬挑むで挑む波乱含みのハンデ重賞。ぜひとも押さえておかねばならない1頭です!

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