オークス(東京・芝2400m)は、クラシック1冠目の桜花賞から一気に800m距離が延び、今年は全ての馬が未経験の距離で戦います。
桜花賞上位馬が完成度の高さを生かして好走というパターンも多いのですが、近年は別路線組の台頭も度々見られます。そこで今年注目したいのが、
ゴールデンハインドです。
前走のフローラステークスは7番人気の低評価を覆しての鮮やかな逃げ切り勝ち。好スタートを決めてハナを切ると、絶妙なペース配分でレースを支配。直線に入ってもその脚は全く衰えることなく、難なく後続を完封。本番が非常に楽しみになる勝ちっぷりでした。
桜花賞以外の別路線組の中でも、フローラステークスは馬券絡みが過去10年で7頭と忘れな草賞の3頭を大幅に上回っており、しかも近況の勢いも十分。一昨年はユーバーレーベンが樫の女王に就いています。
■フローラS組のオークス好走馬
21年 1着 ユーバーレーベン
20年 2着 ウインマリリン
17年 2着 モズカッチャン
16年 2着 チェッキーノ
16年 3着 ビッシュ
13年 2着 エバーブロッサム
13年 3着 デニムアンドルビー
調整面も抜かりがなく順調そのもの。ウッドチップコースで追われた先週は3頭併せで最先着。最終追い切りは古馬3勝クラスを相手にこれも余裕を持って先着。唸るような気合乗りと力強いフットワークが目を引きました。
父ゴールドシップといえば、先に名前が上がった一昨年の勝ち馬ユーバーレーベンと同じ。脚質こそ違いますが、同じ芦毛で、前走で見せたタフさは、まさに父譲りのものといえるでしょう。
血統背景や、前走の勝ちっぷりから距離延長はプラスに出そうですし、後続の決め手を削ぐような展開に持ち込めれば、前走の再現も十分ありそうです!