アーリントンカップ(阪神・芝1600m)は、先週桜花賞が行われた阪神のマイルを舞台に行われるNHKマイルカップのトライアルレース。
今年は収得賞金が400万円の1勝馬でありながら、重賞で入着経験を持つ素質馬が多く、NHKマイルカップに向けて熾烈な争いが見られそうな予感。中でもここでピックアップしたいのが、
シルヴァーデュークです。
デビュー勝ちこそ逃すも、2戦目にしっかりと勝ち上がり、続くサウジアラビアロイヤルカップで3着と好走。その後もデイリー杯2歳ステークス4着、年が明けて京成杯5着と重賞でも正攻法の競馬で堅実な走りを続けました。
ところが、確証を期して2勝目に挑んだ自己条件のフローラルウォーク賞で勝ち馬から0.2秒差の4着と惜敗。春のG1に駒を進めるためには、このアーリントンカップでの好走が絶対条件となってしまいました。
そのための仕上げも抜かりなし。中間は皐月賞でも上位人気が予想されるファントムシーフと2週続けての併せ馬を行い、初コンビを組む池添謙一騎手としっかりコンタクトを取っています。
また、管理する西村真幸厩舎は、先に名前が出たファントムシーフが共同通信杯を勝って皐月賞に出走。3月の高松宮記念ではファストフォースが勝ってG1初制覇と非常に勢いがあり、アーリントンカップは20年タイセイビジョンで勝利、翌21年はリッケンバッカーが10番人気で2着と、連対を外したことがないゲンのいいレースでもあります。
もう後がない一戦となってしまいましたが、ハイレベルの重賞でも崩れない地力と絶好調の厩舎に勢いに乗じて重賞初制覇!そんなシナリオが目に浮かんできます!!