阪神牝馬ステークス(阪神・芝1600m)は、1着馬にヴィクトリアマイルの優先出走権が与えられる前哨戦。
今年のメンバーを見渡すと、オープン特別を勝ち、2戦連続して重賞2着があるウインシャーロット、昨年秋に府中牝馬ステークスを勝っているイズジョーノキセキあたりは、ボーダークリアと見ますが、多くの馬は最低でも2着で賞金加算を加算したい一戦。
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ピンハイは、2着では心許なく、ヴィクトリアマイルへの出走のみならず、今後コンスタントに重賞路線を歩むためには、勝って優先出走権が欲しい1頭です。
置かれている状況から、勝負気配の高さは言うまでもないのですが、今回は高倉稜騎手とのコンビ復活が大きなポイント。
■ピンハイと高倉騎手のコンビ成績
22/05/22 13人 4着 オークス
22/04/10 13人 5着 桜花賞
22/03/05 13人 2着 チューリップ賞
21/10/10 7人 1着 新馬
一見すると川田騎手→坂井騎手→高倉騎手へと辿る鞍上のスイッチはマイナスにも思えてしまいますが、高倉騎手はデビュー戦から4戦連続でコンビを組み、2戦目のチューリップ賞2着、桜花賞5着、オークス4着はいずれも13番人気での好走。相性は抜群といっても過言ではありません。
調教では、先週、今週とコンビ復活となる高倉騎手が手綱をとって軽快な動きを見せており、舞台となる阪神コースはエリザベス女王杯こそ9着と崩れましたが、全2勝を挙げ、チューリップ賞、桜花賞はどちらも僅差と実績も十分。力を出し切れば勝てるだけの条件が揃いました。
絶対に1着が欲しい、まさに勝負の一戦。ここは渾身の手綱捌きに期待するしかないでしょう!