先週の桜花賞トライアル・チューリップ賞は、武豊騎手が手綱をとった7番人気のモズメイメイが鮮やかな逃げ切り勝ちで、優先出走権を手にしました。
一方で、既に重賞勝ちがあり、桜花賞への出走を確実なものにしているキタウイング、ドゥーラは7着、15着と掲示板すら確保できませんでした。
この
フィリーズレビュー(阪神・芝1400m)にも、既に賞金面で余裕があり、ここは危険と思える馬が存在します。それは
ブトンドールです。
新馬→函館2歳ステークスを連勝し、ファンタジーステークスでも2着。鋭い決め手で実績を積み重ねています。ただし、気になるのは直近2走のレース内容。
まず、前走の阪神ジュベナイルフィリーズ。函館2歳ステークスの1200mから1400mに延びたファンタジーステークスの時でも、距離においては不安視する声もあったのですが、更に1ハロン延びた前走はこの馬らしい末脚が出ずに完敗。ここは距離の壁に泣いたと見て、度外視できるレースかもしれません。
問題は2走前のファンタジーステークス。舞台は今回と同じ阪神の1400mで、重賞2着の実績なら反撃と思いたいところですが、このレースは上がり最速で2着ながら、逃げ切ったリバーラを捕らえ切れなかった内容には物足りなさが残りました。
そして、最も気になる懸念材料は状態面。
最終追い切りはCWコースでの6ハロン追い。ラストこそこの馬らしい瞬発力を見せましたが、全体の時計は84秒台。先週も6ハロン83.8-68.6-53.6-38.9-13.1秒とやや時計を要しており、1週前追い切りでラスト1ハロン11秒を切る超抜ラップを叩き出していたファンタジーステークス前あたりとは違った気配を感じるのです。
実績では一枚上の存在ですが、過信は禁物。ここは疑ってかかった方がいいかもしれません。