弥生賞(中山・芝2000m)といえば、古くからクラシックの登竜門として知られるレース。昨年の勝ち馬アスクビクターモア、一昨年の勝ち馬タイトルホルダーはともに菊花賞を勝ちました。

今年は重賞で連対経験のあるトップナイフ、グリューネグリーンを除けば、全ての馬が1勝馬で収得賞金が400万円の馬。それゆえに3着以内に与えられる皐月賞の優先出走権争いが非常に激しくなると考えられます。

馬券的にも積極的に狙ってみたいのは1勝馬。中でも魅力たっぷりに映るのがゴッドファーザーです。

昨年7月9日の未勝利勝ち以来となる実戦復帰。その未勝利戦は2着馬に10馬身差をつける圧勝で、それ以上にインパクトがあったのが6月26日のデビュー戦。

関東馬ながら、宝塚記念当日で素質馬が揃った新馬戦に出走。3着と敗れはしたものの、道中は2番手追走を追走し、直線でもバテそうになりながら渋太く食い下がりました。

その素質馬揃いのメンバーというのが、勝ったカルロヴェローチェ、2着のチャンスザローゼスが既に2勝。チャンスザローゼスは近年出世レースとして注目されているアイビーステークスを勝ちました。

さらに5着のドゥラエレーデは後にホープフルステークス、6着のデルマソトガケは全日本2歳優駿を勝っており、2頭のG1ホースに先着を果たしているのです。

確かに7月以来となる臨戦過程はプラスとはいえませんが、1月末から入念に攻めを積まれて水準のタイムをマークし、最終追い切りは芝コースで軽快な脚捌きを見せていて、力を出せそうな仕上がり。

何よりも今回は鞍上が言わずとしれた弥生賞男の武豊騎手が手綱をとります。

■武豊騎手の弥生賞勝利
20年 サトノフラッグ
10年 ヴィクトワールピサ
07年 アドマイヤオーラ
06年 アドマイヤムーン
05年 ディープインパクト
98年 スペシャルウィーク
97年 ランニングゲイル
96年 ダンスインザダーク

レース名に冠されたディープインパクトの主戦であり、この弥生賞は21回の騎乗で(8-6-2-5/21)という超が付く抜群の好相性。混戦となりそうなメンバー構成だけに、これは非常に心強い味方と言えるでしょう。

クラシック戦線に新星誕生の予感が漂います!

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