昨年の武蔵野ステークスを勝ち、前哨戦の根岸ステークスでは勝ちに等しい2着と好走し、最有力候補と見られていたギルデッドミラーが特別登録を行ったあとに電撃引退。今年のフェブラリーステークス(東京・ダ1600m)は、にわかに混戦模様となってきました。

様々なアプローチができる一戦ですが、ここでは波乱を期待しての穴馬探しということで、8歳馬ソリストサンダーにスポットを当ててみます。

まずはフェブラリーステークスの年齢別成績です。

■フェブラリーS 年齢別成績
4歳 (4-1-1-19/25)
5歳 (4-4-4-24/36)
6歳 (2-1-2-25/30)
7歳 (0-2-1-36/39)
8歳 (0-2-2-18/22)

勝ち馬は6歳まで。特に4歳、5歳が4勝ずつを挙げており、フレッシュな年齢の馬が勝ち切っていることが伺えます。

しかし、2~3着馬に目を移すと7歳以上のベテランも馬券圏内に食い込んでおり、8歳馬の複勝率は6歳馬を上回り、連対率もほぼ互角の数字を残しているのです。

そして、馬券圏内に好走した8歳馬を見ていくと4頭のうち3頭には共通点がありました。それは、今回と同じ東京のダート1600mで行われる武蔵野ステークスで3着以内の好走経験を持った馬でした。

■フェブラリーSで好走した8歳馬
21年 2着 エアスピネル
→20年 武蔵野S3着

21年 3着 ワンダーリーデル
→19年 武蔵野S1着

18年 3着 インカンテーション
→17年 武蔵野S1着

13年 2着 エスポワールシチー
→武蔵野S出走歴なし

東京のダート1600mはスタート地点が芝で、ここでのスピードの乗りが重要とされます。重賞の好メンバーが揃ったところで結果を出していた馬が大一番で結果を出すのもうなずけます。

ちなみにエスポワールシチーは5歳時にフェブラリーステークスを勝っており、出走歴のない武蔵野ステークス以上のハイレベルなレースで結果を出していました。

ソリストサンダーは21年の武蔵野ステークスの勝ち馬で、20年も2着と東京マイル重賞の実績は十分。フェブラリーステークスは初挑戦の21年こそ8着と見せ場なく敗れていますが、昨年は3着のソダシにクビ差まで迫る4着と好走しています。

中間の気配も上々で、先週はCWコース、今週は坂路で好時計をマーク。年齢的なものを感じさせないハツラツとした動きを見せているだけに、積極的に狙ってみたい1頭です!

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