クイーンカップ(東京・芝1600m)は桜花賞までおよそ2カ月という絶妙なレース間隔から、近年は3月のトライアルと同等の価値を持つと言っても過言ではない重要な一戦。
とりわけ、桜花賞への出走が微妙な収得賞金1000万円前後の馬にとっては、ここで2着以内に入るとほぼ安全圏とあって、一段と力が入る一戦です。
この時点で既に2勝、もしくは重賞2着の実績がある馬ですから、好走が多いのもうなずけるところですが、馬券を仕留めるにあたっては見逃せないファクターでしょう。
そんなクイーンカップで今年クローズアップしたい馬、それは
モリアーナです。
前走の阪神ジュベナイルフィリーズでは2番人気に支持されていた素質馬。しかし、レースでは終始行きたがるような走りで、直線入り口では外へふらつくような場面もあるなど、キャリアの浅さを露呈して12着と大敗。人馬ともに悪い意味で若さが出たレースでした。
仕切り直しとなるここは、新馬戦を快勝した東京のマイルコースが舞台。ここでは上がり3ハロン33.0秒の切れで3馬身差の圧勝を見せており、条件は大きく好転します。
また、2戦目のコスモス賞で2馬身差を付けたドゥアイズは前走の阪神ジュベナイルフィリーズでも3着と好走。大一番で逆転を許したものの、潜在能力はメンバートップクラスであるのは間違いなく、再び顔を合わせるドゥアイズを再び逆転できる可能性も大いにあるでしょう。
初重賞勝利がG1とはなりませんでしたが、4戦連続で手綱をとる武藤雅騎手にとっては、早く殻を破りたいところ。
状態面でも休み明けをひと叩きして、素軽さが増してきました。ここは黙って見直しです!