東京新聞杯(東京・芝1600m)は今年東京競馬場で行われる初めての芝重賞。安田記念、ヴィクトリアマイルと同じ舞台でもあり、近年は出走馬のレベルも上がってきています。

今年は昨年のG1戦線で好走経験もある4歳馬が複数出走して楽しみではあるのですが、ここで注目したいのは4歳馬ではなく、条件クラスでジックリと力を付け、3歳夏のラジオNIKKEI賞以来の重賞挑戦となる6歳馬サクラトゥジュールです。

元々2歳10月の東京開催で新馬勝ち、続くひいらぎ賞で2着、年明け初戦のジュニアカップで3着に入るなど、早い時期から能力の一端を見せ、前回の重賞挑戦だったラジオNIKKEI賞でも4番人気(6着)に支持されていた素質馬です。

そこから3勝クラスを抜け出すのに少々時間を要したものの、ここ2走は後方から終いを生かす競馬で連続2着。オープンでも戦える地力を蓄えてきました。

重賞実績では見劣りますが、東京マイルの持ち時計である1分31秒7はメンバートップ。全コースを含めてもカイザーミノル、エアロロノアの1分31秒6にコンマ1秒及ばないだけで、しかもトップ2頭はG2のマイラーズカップでマークしたもの。サクラトゥジュールは3歳1勝クラスでマークしたもの、さらにこの馬は、その1つ前のレースで1分32秒2の好タイムも出しており、非常に高いコース適性を持っているのです。

■東京芝1600m持ちタイムベスト5
1.31.7 サクラトゥジュール
1.32.2 サクラトゥジュール
1.32.3 ジャスティンカフェ
1.32.3 マテンロウオリオン
1.32.3 タイムトゥヘヴン

3戦連続の騎乗となる田辺裕信騎手も手の内に入れている印象で、この東京新聞杯は一昨年に12番人気のカテドラルで2着。昨年は4番人気のイルーシヴパンサーで勝利を挙げており、レース相性も抜群です。

母系をたどるとオールドファンには懐かしいダービー馬サクラチヨノオー、朝日杯3歳ステークスなど重賞3勝を挙げたサクラホクトオー兄弟の名前がある『サクラ軍団』ゆかりの血統。一発の魅力たっぷりの1頭です!

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