今年の
シルクロードステークス(中京・芝1200m)は4歳馬が人気の中心。豊富な重賞実績を持つ馬に加えて、勢い十分の上がり馬もいて、見どころたっぷりの一戦となりました。
そんな注目の4歳馬ですが、ここへ向けてちょっと心配な馬もいます。それがオパールステークス、京阪杯を連勝している
トウシンマカオです。
2歳8月に新馬勝ちしたあとは全て重賞、オープン特別を戦い、ここまで重賞1勝、2着1回、オープン特別も2勝と実績を積み上げてきました。そこで課せられたハンデが58.5キロ。ここがなんとも心配なところなのです。
今回トップハンデを背負うのはウインマーベルの59キロ。重賞1勝、2着2着2回、オープン特別2勝と一見似たような実績ながら、ウインマーベルの2着にはG1のスプリンターズステークスが含まれており、それを踏まえると0.5キロ差というのはトウシンマカオにとってちょっと見込まれたようにも思えます。
また、ウインマーベルは57キロで葵ステークスを勝っているのに対して、トウシンマカオの勝利は56キロが最高。57キロではファルコンステークス5着、NHKマイルカップ8着と踏ん張りを欠いているのも気になります。
更に過去10年、58キロ以上を背負って馬券圏内に入った馬は3頭いますが、その中で最も馬体重が軽かったのが13年に58キロを背負って勝ったドリームバレンチノの494キロ。同年の2着で59キロを背負っていたダッシャーゴーゴーは542キロの馬格に恵まれた大型馬でした。
■シルクロードS・斤量58キロ以上の好走馬
18年 2着 セイウンコウセイ 58キロ 504キロ
13年 1着 ドリームバレンチノ 58キロ 494キロ
13年 2着 ダッシャーゴーゴー 59キロ 542キロ
牡馬にしては前走の馬体重が454キロと小柄なのも58.5キロで戦う上では不安が残るところで、持ち味の決め手が削がれる可能性がかなり高いと思えてなりません。
連勝の勝ちっぷりにはひと皮剥けた感もあるますが、このレースにおいては過信は禁物といえるでしょう。