慌ただしかった年末年始の変則日程も今週より通常開催へ。とはいえ、この期間の調整は各陣営苦労しており、実力馬、人気馬がその力を発揮できずに波乱を演出してしまうことが多々あります。
普段以上に重要さを増す追い切りの動き。この
日経新春杯(中京・芝2200m)で光る動きを見せたのは
プラダリアです。
菊花賞7着のあとは、間隔を開けてリフレッシュ。帰厩後は12月28日、年明け3日にCWコースでの7ハロン追いでしっかりと負荷をかけられ、最終追い切りは坂路で4ハロン53.8-39.5-25.6-12.7秒のタイムで力強く登坂。
元々攻め駆けする馬ではなく、全体の時計は地味に映りますが、脚捌きそのものは力強いもので、気合乗りも非常に良く映りました。
秋の2走は神戸新聞杯8着、菊花賞7着と消化不良も、春は未勝利勝ち直後にG2の青葉賞を勝ち、日本ダービーで5着に入った素質馬。ここは完全復活を期待できそうです。
今年は特別登録の段階から9頭の少頭数となった
京成杯(中山・芝2000m)は、皐月賞と同じ舞台で行われる重賞でもあり、春の大舞台を意識した少数精鋭がしのぎを削る一戦となりそう。
ここで光る動きを見せているのは、未勝利を勝ったばかりの格上挑戦となる
サヴォーナです。
この中間は暮れの28日に坂路で自己ベストとなる4ハロン51.9秒をマーク。ここ2週は全体の時計こそ53秒台を要しているものの、ラスト1ハロンは先週が12.1秒、今週が12.2秒と速いラップで駆け上がっており、素軽い脚捌きが目を引きます。
関西馬ながら過去3走はいずれも関東圏への遠征で輸送経験は豊富。鞍上も17年コマノインパルス、18年ジェネラーレウーノで京成杯連覇の経験を持つ田辺裕信騎手で不気味な雰囲気が漂います。
土曜日の牝馬限定重賞・
愛知杯(中京・芝2000m)からの注目は
アイコンテーラー。
CWコースで追われた12月31日、1月6日もキビキビとしたしっかりとした上がりでデキの良さをうかがわせていますが、最終追い切りの坂路では4ハロン50.8-37.4-24.5-12.3秒の自己ベストをマーク。のびのびとした大きなストライドで状態はまさに絶好調といえるでしょう。
中京コースでの勝ち鞍はないものの、4勝は全て左回りの新潟で、中京の3走も勝ち馬からは大きく離されておらず、前走の中日新聞杯は勝ち馬からコンマ1秒差の3着。悲願の重賞Vへここは絶好のチャンスです!