近年は価値ある出世レースとなっているシンザン記念(中京・芝1600m)。仕上がり面でピックアップしたいのはトーホウガレオンです。

デビュー戦から福永祐一騎手とコンビを組み、4戦目で初勝利。デビュー戦の勝ち馬アリスヴェリテはアルテミスステークス3着、2戦目の勝ち馬チャンスザローゼスはオープンのアイビーステークスを勝つなど、相手に少し恵まれないところもあって、初勝利に時間がかかってしまったものの、ここまで連対を外さず堅実な走りを続けています。

前走からじっくりと間隔を取り、12月半ばから調教を本格化させて、暮れの21日、28日は古馬オープンのワールドバローズに胸を借りてCWコースで併せ馬を消化。とりわけ28日はわずかに遅れをとったものの、7ハロン99.4-82.4-67.9-53.4-38.3-11.8秒と上々のタイムをマーク。

最終追い切りは坂路4ハロン54.1-39.6-25.3-12.3秒で力強く登坂。現状は攻め駆けするタイプではなく、時計自体はやや地味に映りますが、心身ともに成長がうかがえる動きで、着実に上昇カーブを描いています。

形の上では格上挑戦での重賞となりますが、出走馬の多くが1勝馬。引き続き福永騎手が手綱をとるのは非常に心強く、2月いっぱいで騎手を引退し調教師へ転身することが決まっているだけに、力も入ることでしょう。連勝の期待大です!

もう1頭気になるのは、紅一点のライトクオンタム

中間は武幸四郎自らが手綱をとって入念な調整。終い重点とはいえ、CWコースでの最終追い切りではオープンのセキフウと併せて、4ハロン53.2-38.2-11.9秒のタイムを素軽いフットワークでマークしました。

牝馬のシンザン記念といえば、3冠牝馬となったアーモンドアイやジェンティルドンナが通った道。鞍上に武豊騎手を迎えて、こちらも連勝の期待が高まります。

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