■この名馬の共通点は?
21年 3着 クロノジェネシス
18年 3着 シュヴァルグラン
17年 1着 キタサンブラック
17年 3着 シュヴァルグラン
16年 2着 キタサンブラック
16年 3着 ゴールドアクター
15年 1着 ゴールドアクター
14年 3着 ゴールドシップ
13年 1着 オルフェーヴル
13年 2着 ウインバリアシオン
13年 3着 ゴールドシップ
12年 3着 ルーラーシップ

有馬記念(中山・芝2500m)で好走した錚々たる顔ぶれが並んでいますが、これらの共通点は分かりますでしょうか?

カンが鋭い方はパッと思い浮かぶかもしれません。

これはその年の有馬記念より前に芝2500mの重賞で3着以内の好走経験があった馬を列記してみました。

現在JRAで行われている芝2500mの重賞はG1の有馬記念、G2のアルゼンチン共和国杯、目黒記念、日経賞のわずか4つ。非常にレアな条件であり、その距離での好走経験は有馬記念でも大きなアドバンテージとなっています。

今年のメンバーにも昨年の覇者エフフォーリアを筆頭に6頭がこの条件に該当するのですが、ここでは直近の好走馬であるアルゼンチン共和国杯の覇者ブレークアップをクローズアップしたいと思います。

重賞タイトルは前走のアルゼンチン共和国杯のみで、それが2度目の重賞挑戦。トータルの実績で劣ることは否めませんが、そのアルゼンチン共和国杯は3番手追走から力強く抜け出し、そのまま押し切ったレースぶりは、非常に味のある強い内容。

その1つ前の六社ステークスも同様の強い勝ちっぷりで、ここに来ての地力強化は目を見張るものがあります。

更にこの馬は勝ち鞍こそないものの、中山芝2500mを3度経験して2着1回、3着2回と馬券圏内を外したことがありません。ともに本格化前だったとはいえ、今年4月のサンシャインステークスではジャパンカップを勝ったヴェラアズールにも先着しているのです。

初勝利はデビュー5戦目、エフフォーリアが勝ち、タイトルホルダーが2着となった皐月賞当日の中山4R。そこから時間はかかりましたが、ようやく同期のライバルと顔を合わせることができました。

関東リーディング奪回に照準を当て、G1よりも勝ち鞍上積みを重視してきた戸崎圭太騎手にとっては秋華賞以来となるG1の晴れ舞台。ブレークアップとのコンビでは連対を外したことがない相性の良さも魅力です。

人気はありませんが、大駆けの可能性に満ちた波乱の主役になり得る1頭です!

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