今年のG1も残すところ
有馬記念(中山・芝2500m)とホープフルステークスの2つ。勝ち馬を眺めていて、ふと気付いたことはありませんか?
牝馬限定のG1レースは当然牝馬が勝っているのですが、近年は牝馬が強いといわれながら、今年の牡馬・牝馬混合のG1を勝った牝馬は安田記念のソングライン1頭のみ。
昨年が3頭、一昨年の2020年はなんと9勝を挙げていましたから、近年には珍しい不振といえるかもしれません。
そんな不振の牝馬ですが、この有馬記念は2014年ジェンティルドンナ、2019年リスグラシュー、2020年クロノジェネシスと過去10年で牝馬が3勝。2020年は11番人気のサラキアが2着に入り、牝馬ワンツーを決めるなど牝馬が強いレースで、当然チェックは必要でしょう。
そこでピックアップしたいのが、オールカマー、エリザベス女王杯を連勝して大一番に挑む
ジェラルディーナです。
■有馬記念で好走した牝馬(過去10年)
21年 3着 クロノジェネシス
20年 1着 クロノジェネシス
20年 2着 サラキア
19年 1着 リスグラシュー
17年 2着 クイーンズリング
14年 1着 ジェンティルドンナ
1勝クラスから3連勝でオープン入り。その後は勝ち切れないレースが続きましたが、ここに来て2連勝。オールカマーで破ったヴェルトライゼンデ、デアリングタクトはジャパンカップで3、4着と好走し、エリザベス女王杯で2着に下したウインマリリンは香港ヴァーズを勝利。相手に恵まれての勝利ではありません。
また、先に紹介した牝馬の勝ち馬3頭のうち、リスグラシューとクロノジェネシスは2200mのG1勝ち馬。そしてジェンティルドンナはジェラルディーナの母であり、過去の好走牝馬と同等の距離実績を持ち、何より母が有馬記念を勝っているというのは他馬にはない強みです。
鞍上もエリザベス女王杯で勝利に導いたC.デムーロ騎手が継続騎乗。有馬記念は過去に4度騎乗していますが、2ケタ人気の馬が3頭と恵まれたものといえず、昨年は回ってきただけのような悔しいもの。好勝負必至のパートナーと挑める今年はモチベーションも高いことでしょう。
今の勢いであれば牡馬の強豪も撃破できるチャンス十分。鞍上ともども狙い撃ちしたい1頭です!