いよいよ今週は
有馬記念(中山・芝2500m)。28日に2歳G1のホープフルステークスが残っていますが、1年の総決算という立ち位置は変わらないでしょう。
的中への足掛かりとして、まずは追い切りから見る絶好調馬をピックアップしてみましょう。
2022年を締めくくる大一番を迎えるにあたってビビッと来た馬…。それは
ディープボンドです。
前走よりコンビを組んでいる川田将雅騎手が2週続けて調教に騎乗。ともにCWコースで先週は7ハロン97.7-81.8-66.8-51.4-37.7-11.4秒と長めの距離でしっかりと負荷をかけ、最終追い切りは3頭併せで終い重点ながら6ハロン83.8-68.7-54.0-38.8-11.8秒のラップでゴール。力強いフットワークが目を引きました。
その前の2週も坂路で4ハロン52秒を切る好時計をマークしており、同じ凱旋門賞からの帰国初戦で2着と好走した昨年よりも中身の濃い調教を消化。しっかりと力を出せる状態に持ってきました。
凱旋門賞で勝ち馬から7.1秒離された18着が気になるファンもいるでしょうが、昨年は7.2秒離された14頭立て14着からの巻き返しに成功。今回を含めてデビューから2ケタ着順が4回ありますが、過去の3回はいずれも次走で連対を果たしていて、大敗はむしろ吉兆ともいえる成績を残しているのです。
G1勝利こそありませんが、その底力はここに入っても何ら見劣らない実力馬。絶対に軽視はできない1頭です。
連覇を狙う
エフフォーリアも仕上がりは上々。
今年はわずか2走で、大阪杯9着、宝塚記念6着と、ともに1番人気を裏切っているのですが、そこからジックリと間隔を開けて立て直し、3頭併せで行われた最終追い切りでは内と外を走りパートナーを脚色を見ながら最後はグイッとねじ伏せました。
敗れた2戦はどちらも阪神で輸送を挟んだレース。今回は皐月賞、有馬記念を制したホームともいえる中山でのレース。人気のプレッシャーからも解放されそうで、こちらも絶対に軽視できない存在です。