先週のチャンピオンズカップは1番人気のテーオーケインズが4着となり、『順風満帆はうわべだけ!?強力なジンクスが立ちはだかる』で触れられたジンクスを破ることができませんでした。
1番人気馬が大苦戦している2022年のG1戦線ですが、この
阪神ジュベナイルフィリーズ(阪神・芝1600m)も一筋縄ではいかない様相。馬券的には妙味たっぷりで楽しみなレースということがいえるでしょう。
そんな2歳女王決定戦。まず注目したいのは実績が過小評価されている馬。新潟2歳ステークスを勝っている
キタウイングです。
その前走である新潟2歳ステークスの勝ちタイム、さらに未勝利勝ちのタイムが遅いことが評価を下げている要因と思われるのですが、どちらも道中のペースが遅く、自身の上がりは2走前が33.4秒。前走は33.0秒という抜群の切れ味を見せています。
しかも新潟2歳ステークスで破った相手は3着のシーウィザードがオープン特別の芙蓉ステークスを勝利。4着のバグラダスは1勝クラスを勝利。6着のグラニットはサウジアラビアロイヤルカップで2着と好走。決してメンバーレベルの低いレースではありません。
グラニットはさらに同じダノンバラード産駒で、ミルファームの所属馬。その馬が持ち時計を3秒以上詰めた1分33秒6のタイムで走っているのですから、これはキタウイングにとっても心強い材料でしょう。
■2022年新潟2歳S上位馬の次走
1着 キタウイング 未出走
2着 ウインオーディン 未出走
3着 シーウィザード 芙蓉S1着
4着 バグラダス 1勝クラス1着
5着 アイスグリーン 未出走
6着 グラニット サウジアラビアRC2着
前走から間隔は開いたものの、中間は早々に栗東入り。初コンビを組む和田竜二騎手を背に、先週が坂路で4ハロン52.2-38.0-24.5-12.1秒、今週はCWコースで7ハロン95.8-80.0-66.4-52.6-38.1-11.8秒のラップをマーク。キビキビとした脚色が目を引きました。
おじのストーミーシー、おばのトキメキは古馬になってオープン入りを果たした奥のある母系。にも関わらずデビュー3戦で早々に重賞勝ちするスケールの大きさはイメージ以上。一発の可能性を大いに秘めた1頭です!