ジャパンカップ(東京・芝2400m)は1981年に創設された日本における国際レースの先駆け。外国馬の勝利は2005年のアルカセットを最後に遠ざかっていますが、ジョッキーの方はその間にもR.ムーア、C.スミヨン、H.ボウマン、O.マーフィーといった名手が短期免許で来日し、日本馬とのコンビで勝利を挙げています。

今年は近年少なくなっていた外国馬の出走も4頭あり、国際色豊かなレースとなりそう。そこで注目したいのが名手とのコンビでG1タイトルを狙う上がり馬ヴェラアズールです。

前走の京都大賞典が5歳にして重賞初挑戦。それをあっさりとクリアして、今回がいよいよG1初挑戦となるのですが、目下の充実ぶりはメンバー屈指といえるほど。

何しろ年明けまではダートを主戦場としていた馬で、3月の2勝クラス・淡路特別が初の芝のレース。そこからわずか5戦で伝統のG2戦を勝ち、しかも5戦連続メンバー最速の上がりをマーク。京都大賞典の勝ちっぷりを見ると、まさに楽しみたっぷりの一戦となります。

また、京都大賞典といえば、ジャパンカップとの相性も抜群。過去10年で勝ち馬が出ているステップレースは天皇賞秋、秋華賞、京都大賞典の3レースだけで、天皇賞秋の6勝には及ばないものの、秋華賞と並んで2頭がジャパンカップでも勝利を挙げています。

■京都大賞典組のジャパンC好走馬
17年 1着 シュヴァルグラン
16年 1着 キタサンブラック
16年 2着 サウンズオブアース

そんな臨戦過程に加えて、楽しみに拍車をかけるのが、初コンビを組むR.ムーア騎手。その実績と圧倒的な存在感は言うまでもありませんし、最高の舞台で最高のジョッキーが跨ることになったのです。

父エイシンフラッシュはダービー馬、おばのトールポピーはオークスを勝っていて、自身も条件クラスながら東京芝2400mでの勝鞍があり、血統面の適性も十分。舞台設定は申し分ありません。

走るたびに強くなる!そんな言葉がピッタリの上がり馬がどんな走りを見せるか大いに注目です!!

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