昨年の勝ち馬イクイノックスは先の天皇賞秋を勝利。一昨年の勝ち馬ダノンザキッドはホープフルステークス、同2着馬タイトルホルダーは菊花賞、天皇賞春、宝塚記念とG1を3勝。3年前の勝ち馬コントレイルは無敗でクラシック3冠を制覇と、過去3年だけでも歴史に乗る名馬を送り出す種背レースとなっている東京スポーツ杯2歳ステークス(東京・芝1800m)。
穴党にとっては苦戦が強いられそうな一戦も、ファンタジーステークスでは10番人気、単勝オッズ70.7倍で勝ったリバーラの激走を見逃さなかった当コンテンツでは、馬券になりそうな馬を徹底検証。このレースでも非常に気になる馬が浮かび上がってきました。それが3戦目にして未勝利を卒業。しかもそのレースがダートというドゥラエレーデです。
新馬戦を派手に勝ち上がったハーツコンチェルトやフェイト、デビュー時より大物と評判のダノンタイガーらと比較すると少し地味な印象に映るものの、秘めたポテンシャルはなかなかのもの。
デビュー戦こそスタートがひと息で、二の脚を使って好位には取り付いたものの、終いは伸びを欠いて5着。2戦目はサッとハナを奪いましたが、控えたドゥーラに差し切りを許して2着。どちらも勝つことはできなかったのですが、道中は随所で若さをのぞかせて、今後の伸びしろを期待できる内容ではありました。
また、2戦目の勝ち馬ドゥーラは続く札幌2歳ステークスも連勝。現時点での完成度の差が出たともいえるでしょう。
3戦目の前走はメンバーレベルが一枚落ちるダートへ確勝を期しての参戦。ここでもやや行きたがるところはあったものの、早めのスパートで後続を押し切って未勝利を卒業。2着馬とは半馬身差でしたが、着差以上の強さを感じさせる完勝でした。
一戦ごとに課題をクリアして挑む初の重賞挑戦。フレッシュさという面では割引も、キャリア1戦の馬たちにはない確かな経験を積んでおり、ダートでの勝ち上がりですが、父ドゥラメンテ、おじに菊花賞、有馬記念を勝ったサトノダイヤモンドがいる血統背景からより高い適性があるのは芝の方でしょう。
何よりも鞍上には、このレースで(2-1-1-4/8)と非常に相性がいい名手R.ムーア騎手を確保。ここでのクラシック戦線浮上へ非常に高い勝負気配を感じる1頭です。
■R.ムーア騎手の東スポ杯2歳S好走成績
19年 1着 コントレイル
17年 2着 ルーカス
14年 1着 サトノクラウン
12年 3着 インプロヴァイズ
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