うまスクエア

福島記念(福島・芝2000m)は小回りの福島競馬場で行われるハンデ重賞。荒れるイメージを持っている方も多そうですが、1番人気が(2-3-3-2/10)、2番人気が(4-1-2-3/10)。意外にも1～2番人気の信頼度が高いレースとなっています。

とはいえ、3連単で1万円を切る配当は過去10年で1回のみ。大穴を狙うのは得策とはいえませんが、穴党にとって全く歯が立たないレースでもありません。

また、今年はオッズが示すように大混戦。1番人気となっているオニャンコポンは年明けに京成杯を勝っているものの、その後は勝利から見放されており、馬名による人気先行の感もあります。

そこで注目したいのが、地味ながら着実に力を付けてきた馬。8歳にして重賞初勝利を狙うゴールドスミスです。

8歳の秋ということで、年齢だけを見ると馬券的には敬遠したくなるかもしれませんが、1年半を超える長期休養が2度もあって、キャリアはまだ23戦と使い込まれてはいません。

しかも、今年の6月に1年8カ月ぶりの戦列復帰を果たすと、2戦目の阿武隈ステークスで鮮やかな押し切り勝ち。続く新潟記念は7着ながら2番手先行から見せ場十分の粘りを見せ、前走のオクトーバーステークスでは2戦続いた先行策から一転、道中は後方でジックリと構え、直線では測ったような末脚で先行馬を飲み込んでオープン初勝利を挙げました。

■2022年オクトーバーS
1着 ゴールドスミス
2着 ラストドラフト 19年京成杯
4着 ブラヴァス 20年新潟記念
15着 バイオスパーク 20年福島記念

オクトーバーステークスは重賞勝ち馬が3頭いた好メンバーで、走破タイムも優秀。今がピークと思える充実した走りを見せています。

先に触れたとおり、オニャンコポンは人気先行の感があり、他の人気どころもアラタは昨年の福島記念3着から勢いを失っている印象。サトノセシルは牡馬相手の重賞となると未知数なところが残ります。

変幻自在の戦法をマスターした遅咲きの素質馬に一票を投じるのも十分ありでしょう！