採れたて!トレセン情報

クイーンS(G3) 札幌芝1800m

開催予定だったオリンピックの日程を考慮して夏の小倉が3週間お休みとなり、そのぶん関西・関東一極集中し出馬ラッシュとなっている新潟開催。ほとんどのレースがフルゲートで争われ、除外馬も多数出ている。

一方、第三場扱いの札幌も、毎年恒例の北海道シリーズでもあり関西・関東が一極集中してはいるのだが、今年はコロナ禍の影響で函館競馬場をトレセン代わりにする通称「ウラ函」の滞在が出来なくなり、ほぼ札幌滞在馬だけのレースとあって、新潟とは一転してフルゲート割れのレースが多い。

そんな札幌の今週のメインは、牝馬限定の重賞クイーンS

恐らく1番人気は、牝馬限定とは言え重賞連勝中のフェアリーポルカか。

鞍上の和田騎手は土曜日は新潟で騎乗、そして日曜日の競馬のために札幌へ移動、このくらいの事は良くあることではある。

しかし今回の和田騎手、今週水曜日はフェアリーポルカの調教に跨るために札幌競馬場へ出向いている。

栗東からスタートして、札幌・栗東・新潟そして札幌と、今週の和田騎手の精力的な動きは、このフェアリーポルカで挑む一戦に力が入っている証と言えるだろう。

この他、主戦場が札幌ではない騎手の遠征は福永騎手と西村淳也騎手。ともに自らのお手馬と言える存在、やはりここでの期待がうかがえる。

ただ注目してみたいのは滞在組の方。

前開催の函館巴賞で3着だったカリビアンゴールドだ。

その前走は、短期間とは言え休み明けで調教でも反応の鈍い動き、それがレースでも出ていた。

ただ、それでも3着に踏ん張れたのはこの馬の洋芝適性の高さだろう。

実際、函館・札幌の洋芝レースでは、8回走って、勝ったのは1つだけだが、2着3回3着3回、馬券対象外に敗れたのはレース自体に波乱要素の多いWASJの時だけ。適性の高さを示している。

それを陣営も良く理解していて、巴賞をステップにこのクイーンSをこの夏の目標としてきている。

昨年はまだ準オープンの身で格上挑戦したが、やはり洋芝適性の高さなのだろう、勝ち馬ミッキーチャームと同タイムの3着と好走した。

今年はれっきとしたオープン馬として挑戦。オープン入りしてからは不良・重馬場で崩れているものの、良馬場では常に見せ場十分のレースをしており、馬場のいい今の札幌なら昨年以上の結果も十分期待できるだろう。注目してみたい。

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