世界的に牝馬が強いといわれる近年の競馬界。この日本も例外ではなく、
天皇賞秋(東京・芝2000m)でも直近10年は(2-2-3-7/14)と出走した半数の牝馬が馬券に絡んでいます。
■天皇賞秋で好走した牝馬
21年 3着 グランアレグリア
20年 1着 アーモンドアイ
20年 3着 クロノジェネシス
19年 1着 アーモンドアイ
19年 3着 アエロリット
14年 2着 ジェンティルドンナ
13年 2着 ジェンティルドンナ
今年は馬番順にマリアエレーナ、アブレイズ、ユーバーレーベンの3頭がエントリー。この中で最も魅力的なのが前走の小倉記念を5馬身差の快勝。抜群の勢いで挑む
マリアエレーナです。
デビューから15戦して掲示板を外したのが3歳時のシンザン記念と3走前の京都記念のわずか2回。どちらも牡馬相手の重賞ではあるのですが、シンザン記念は本格化前ですし、京都記念も2番手追走の正攻法で勝ち馬から0.5秒差。8着という着順ほど悪い内容ではありませんでした。
それを証明するようにマーメイドステークスではすぐさま2着と巻き返し、前走は牡馬相手の小倉記念で前述の通り5馬身差の快勝。持ち時計も大きく短縮し、ここに入っても見劣らないハイパフォーマンスを見せました。
今回が初めてのG1挑戦で、一線級との対戦がほとんどないため、実績面の見劣りは否めませんが、2000mでは(3-2-1-0/6)で1度も馬券圏内を外していない堅実派。距離実績はメンバーでもトップクラスで、何よりも前走の圧巻の走りによって未知の魅力たっぷりともいえるでしょう。
■マリアエレーナの2000m成績
22/08/14 1着 小倉記念
22/06/19 2着 マーメイドS
22/01/15 2着 愛知杯
21/09/18 3着 ケフェウスS
21/07/18 1着 高千穂特別
21/06/12 1着 1勝クラス
血統を見渡すと、おじはダービー馬のワグネリアン。父・母・母の父・母の母、その両親も同じ勝負服で走ったオーナーの思い入れがたっぷり詰まった血統で、ワグネリアンももちろん同じ勝負服でした。
グレードの違いはありますが、2005年に14番人気で勝ったヘヴンリーロマンスは8月の札幌記念を牡馬相手に勝っての天皇賞制覇。似たような足跡を歩む、実に気になる1頭です!
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