菊花賞(阪神・芝3000m)は3歳クラシックレースの中でも最長距離となる3000mで行われるレース。当然ながら長距離を走るスタミナが求められるのですが、もう1つ重要なファクターがあります。それは上がりの速さです。
どの馬も初めての距離となるため、なるべくスタミナを消費しないように脚を溜め、ラスト3ハロンでの脚比べが増えるといったパターンとなるのでしょう。
過去10年の結果を見てみると、上がり最速をマークした馬は5勝、2位の馬が3勝していて、前走の上がりを見ても同じく最速馬が5勝、2位の馬が3勝しています。
■菊花賞で好走した前走上がり最速馬
20年 3着 サトノフラッグ
19年 1着 ワールドプレミア
18年 1着 フィエールマン
18年 2着 エタリオウ
18年 3着 ユーキャンスマイル
17年 1着 キセキ
16年 2着 レインボーライン
15年 2着 リアルスティール
14年 1着 トーホウジャッカル
13年 3着 バンデ
12年 1着 ゴールドシップ
今年のメンバーで浮かび上がってくるのは…。デビューからの5戦で全て最速の上がりをマークしている
ドゥラドーレスです。
形の上では2勝クラスを勝ったばかりの格上挑戦となるのですが、新馬戦→セントポーリア賞を連勝。3戦目の毎日杯で3着と敗れて連勝は止まったものの、1番人気に支持されており、2走前は同じ3着でしたが、スローペース流れた、いわゆる行った行ったの展開にハマったもの。自身は上がり33.0秒の末脚を繰り出しており、負けて強しの内容でした。
うまく噛み合っていれば春のクラシック戦線にも乗っていた可能性が高い素質馬で、ここに入ってもポテンシャルの高さは何ら引けを取りません。
母系にはこのレースと好相性のディープインパクトがいて、父ドゥラメンテ、鞍上横山武史騎手といえば、昨年の勝ち馬タイトルホルダーと同じ組み合わせです。
前売りの段階とはいえ、3番人気に推されているのも大きな期待の現れ。ここは豪快な差し切りを見せてもらいましょう!
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