過去10年の
菊花賞(阪神・芝3000m)は神戸新聞杯組が7勝、セントライト記念組が2勝、ラジオNIKKEI賞組が1勝。重賞をステップにした馬が勝ち馬に名を連ねているのですが、2~3着に目を移すと前走2勝クラス組が2着1回、3着5回。直近5年で4回馬券圏内に飛び込む活躍を見せています。
■菊花賞で好走した前走2勝クラス出走馬
21年 3着 ディヴァインラヴ
20年 2着 アリストテレス
18年 3着 ユーキャンスマイル
17年 3着 ポポカテペトル
14年 3着 ゴールドアクター
13年 3着 バンデ
昨年は牝馬のディヴァインラヴが3着になりましたが、昨年同様に今年もクラシック上位馬が不在とあれば、条件クラス組にもチャンスは十分あるでしょう。そこで注目したいのが1勝クラス、2勝クラスを連勝中の
ディナースタです。
連勝中といっても、ただの連勝中ではありません。この馬は夏の北海道で2600mを2連勝。この距離で2勝を挙げているのはディナースタのみで、初勝利も2200mと早くから長い距離を意識して使われてきた経緯があります。
また、連勝の内容も条件クラスとはいえ向こう正面から一気にポジションを押し上げるマクリでの勝利。これは横山和生騎手が手綱をとるようになってから見出されたポジショニングで、スタミナに自信がないとできない作戦。鞍上も完全に手の内に入れていると見ていいでしょう。
2600mを連勝して菊花賞好走はのちに有馬記念を制した14年の3着馬ゴールドアクターと同じ。セントライト記念を挟んでの参戦でしたが、2001年の勝ち馬で種牡馬としても名を馳せたマンハッタンカフェも2600mで連勝経験を持っていました。
もう1つ心強い材料となるのが母の父アンブライドルズソングの存在。『複勝率80%!鞍上とも縁のある血統で波乱を巻き起こす』で触れた母の父ディープインパクトも凄いのですが、母の父アンブライドルズソングも3頭が出走して14年トーホウジャッカル、20年コントレイルで2勝の勝負強さを見せています。
兄は来週の天皇賞秋で有力候補に挙げられているジャックドール。それよりもひと足先に弟がG1タイトルを手にする可能性も大いにありそうです!
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