富士ステークス(東京・芝1600m)の舞台は東京のマイル戦。春にはNHKマイルカップ、ヴィクトリアマイル、安田記念と3つのG1が行われるコースです。
今年はこの春のNHKマイルカップを勝ったダノンスコーピオン、2年前のNHKマイルカップを勝ったラウダシオンと2頭のG1ホースが参戦。とりわけ前者のダノンスコーピオンはマイル戦では(3-0-1-0/4)と崩れておらず、人気の中心となりそうな気配です。
とはいえ、過去10年で4頭が2ケタ人気で3着に入っている波乱含みのレース。人気の盲点を探っていきたいレースでもあります。そこで狙ってみたいのが東京マイル巧者の
アオイクレアトールです。
デビューから16戦して(4-4-3-5/16)、掲示板を外したのはわずか3回という堅実派。更に東京のマイルコースに絞ると(3-3-2-1/9)で連対率66.7%、複勝率88.9%という抜群のコース実績を誇ります。
■アオイクレアトールの東京芝1600m成績
22/02/06 9着 東京新聞杯
21/11/27 3着 キャピタルS
21/10/30 1着 紅葉S
21/05/16 1着 2勝クラス
21/02/06 2着 1勝クラス
20/05/16 2着 1勝クラス
20/02/23 2着 1勝クラス
19/11/24 3着 ベゴニア賞
19/10/26 1着 新馬
東京マイルで馬券を外したのが3走前の東京新聞杯で、オープンに入ってからの成績が少しパンチ不足という感もありますが、2走前の東風ステークスは9着ながら勝ち馬とは0.4秒差。2着のミッキーブリランテは京成杯オータムハンデでも2着に入りました。
前走の谷川岳ステークスは勝ったウインカーネリアンから0.5秒差の4着。ウインカーネリアンはそこから3連勝で関屋記念を勝ち、2着のベレヌスも続く中京記念で重賞勝ち。敗れはしたものの持ち味である先行力を垣間見せ、地力強化をうかがわせる好内容のレースでした。
そこからひと夏を越えて迎える秋初戦。中間の調教過程から一段と力を付けている印象を受けますし、鞍上は重賞41勝のうちマイル重賞が16勝。東京のマイル戦でも2020年以降、3位タイの勝鞍を挙げている田辺裕信騎手。今回が4度目のコンビとなりますが、3着が最高で期するものもあるでしょう。
庭のようなコースで立ち回りの巧さを生かせれば…。そんな期待が膨らむ1頭です。
関連記事
【菊花賞】騎手バイアスから浮上した人気薄でも買える馬は?