牡馬の3冠レースは2000mの皐月賞、2400mの日本ダービー、3000mの菊花賞と距離が延びていくのに対して、牝馬の3冠レースは1600mの桜花賞からオークスは2400mへ一気に距離が延び、
秋華賞(阪神・芝2000m)はその中間となる2000mで行われます。
オークスで敗れた馬の中には当然ながら距離に泣いた馬がいます。この
エリカヴィータもそうした1頭かもしれません。
2020年のセレクトセールで税込み1億8700万円の高値がついた良血馬で、キャリア3戦目にフローラステークスを勝ってすでに重賞タイトルを持っている実力馬でもあります。
3戦2勝で挑んだ前走のオークスは中団やや前めのインで勝ったスターズオンアースの1頭前のポジション。うまく脚を溜めて直線勝負にかけたものの、残り250mあたりで力尽きて9着と敗れてしまいました。
少し物足りない内容となってしまったのですが、決して大バテしたわけではなく、母の全兄がスプリント路線を席巻したキンシャサノキセキということを考えると距離が長かったという見方もできるでしょう。
また、敗れたもう1戦のフェアリーステークスも勝負どころでの不利があって不完全燃焼の競馬。ある意味で底を見せていない馬であり、重賞を勝っている2000mで一気の反撃が期待できます。
そして何より、この馬を管理するのはアパパネ、アーモンドアイと2頭の3冠牝馬を送り出し、昨年はアカイトリノムスメでも勝利。この秋華賞は4年連続連対という恐ろしいほどの好成績を残している国枝栄調教師です。
勝ち方を知る名伯楽が送り込む期待馬。非常に不気味に映ります。
■国枝栄厩舎の秋華賞好走馬
21年 1着 アカイトリノムスメ
20年 2着 マジックキャッスル
19年 2着 カレンブーケドール
18年 1着 アーモンドアイ
10年 1着 アパパネ
関連記事
【秋華賞】阪神芝2000mの騎手バイアスを見れば買う馬が分かる!?