毎日王冠(東京・芝1800m)は安田記念やNHKマイルカップ、ヴィクトリアマイルが行われる1600mより200m長く、天皇賞秋が行われる2000mより200m短い1800m。
このわずかな違いでポテンシャルが上がる馬、下がる馬がいるのですから、馬の個性は面白いですし、これも競馬の大きな魅力ではないでしょうか。
ここで注目したいのは、今回と同じ東京芝1800mで行われた重賞・エプソムカップを勝ってここへ挑む
ノースブリッジです。
この毎日王冠は前走エプソムカップ組が強いレースで安田記念、日本ダービーといったG1と同じ過去10年で2勝をマーク。その成績は(2-1-2-7/12)、エプソムカップ勝ち馬に絞ると(2-1-1-3/7)でさらにアベレージが跳ね上がります。
■前走エプソムCの好走馬
20年 2着 ダイワキャグニー
16年 1着 ルージュバック
16年 3着 ヒストリカル
15年 1着 エイシンヒカリ
13年 3着 クラレント
エプソムカップといえば、グレードはG3。同じ古馬の重賞でも安田記念、ヴィクトリアマイル、宝塚記念らとはメンバーレベルが大幅に違います。にも関わらず好走が多いということは、東京芝1800mの適性が大きくモノをいうのでしょう。
また、モーリス産駒も東京芝1800mに強く、2020年以降、出走機会20走以上ある種牡馬で勝率は唯一20%に達し、連対率、複勝率でトップのディープインパクトに対してもほぼ変わらないアベレージを誇ります。
さらに、ノースブリッジ自身もエプソムカップの他に東京で2勝。2度の大敗がありますが、出遅れ、距離といった明確な敗因があり、舞台設定は申し分ありません。
関東馬でありながら、西のベテラン岩田康誠騎手が手綱をとり続けているのも、この馬に対する大きな期待の現れ。G1ホースを撃破して連勝をさらに伸ばすか注目です。
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