毎日王冠(東京・芝1800m)といえば、秋の東京開催開幕を告げる伝統ある名物レースですね。
今年は10頭と少し寂しい頭数ながら、50音順にサリオス、ダノンザキッド、ポタジェ、レイパパレとG1ホースが4頭いて、少数精鋭の好メンバーとなりました。
実績にも勝る面々が人気の中心にもなりそうですが、ここでは今後の秋のG1戦線に向けても楽しみな素質馬をピックアップ。それが
レッドベルオーブです。
元々、新馬戦2着のあと、未勝利戦、デイリー杯2歳ステークスを連続でレコード勝ちし、朝日杯フューチュリティステークスでは1番人気(3着)に支持された素質馬。
ところが、3歳初戦の皐月賞で8着に敗れると、骨折のため1年近い休養に入り、今年の3月に復帰を果たすものの、7着、6着、6着と馬券に絡むことができず、気性面にも課題を残す結果となりました。
そして迎えた前走の小倉日経オープン。最初のコーナー入り口で頭を上げて行きたがるところ、初コンビを組んだ幸英明騎手が無理に抑え込まずにそのままハナへ。後続をどんどん引き離して大逃げという形に打って出たのです。
向こう正面でも行きたがるところは相変わらずでしたが、徐々に落ち着きを取り戻すと、大きくリードを保って直線に入り、そのまま3馬身差でゴール。見事な復活勝利を挙げました。
逃げという武器を手にして迎える伝統の一戦。過去10年で逃げ馬が(2-2-1-5/10)と半数の馬が馬券に絡んでいるのは追い風といえるでしょう。
■過去10年・毎日王冠で逃げた好走馬
19年 2着 アエロリット
18年 1着 アエロリット
15年 1着 エイシンヒカリ
14年 2着 サンレイレーザー
13年 3着 クラレント
そして!毎日王冠で逃げといえば…。
伝説の名馬サイレンススズカを思い出しませんか?
サイレンススズカもクラシック候補と言われながら3歳時は無冠。年が明けた4歳時に快進撃を見せ、この毎日王冠ではエルコンドルパサー、グラスワンダーを完封。日本の競馬史に残る伝説のレースとなりました。
勢いという面では、前走でようやく復活星を挙げたばかりなので、サイレンススズカと比較するのは酷ですが、このレッドベルオーブもクラシック候補に挙げられたポテンシャルを持った素質馬です。
鞍上は前走に続いて幸騎手。折り合い面でのプラスも見込めそうですし、前走をキッカケに再びG1戦線へ!そのレースぶりは大いに注目です!!
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