昨年のNHKマイルカップを勝ち、今年の安田記念でも2着に入った現役屈指の名マイラー・シュネルマイスターの参戦により、今年の
スプリンターズステークス(中山・芝1200m)は馬券的にも面白い一戦となりました。
わずか400mの違いですが、生粋のスプリンター達にとっては、自分の活躍の場を荒らされるのは面白くないでしょう。その筆頭格が春の高松宮記念を制した
ナランフレグではないでしょうか。
前走は芝では初めてのマイル戦となる安田記念にチャレンジ。結果は9着ながら、勝ち馬からはわずか0.4秒差。最後まで渋太く脚を伸ばしてきました。
同じ安田記念からの参戦でも、今回が初めての1200mとなるシュネルマイスターに対して、こちらは走り慣れた距離に戻り、中山の1200mでも3走前のオーシャンステークスで2着。条件は大きく好転します。
昨年の秋以降は完全に本格化した印象で、鞍上の丸田恭介騎手との息もピッタリ。
その丸田騎手は中山の芝1200mで渋い活躍を見せていて、2020年以降の勝利数は今回騎乗するジョッキーの中で横山武史騎手に次ぐ2位タイ。複勝回収率は堂々トップの数字を叩き出しているのです。
そして、何よりも高松宮記念の走りを振り返ってみて下さい。直線で前が壁になったところを割って出て、今回シュネルマイスターとともに上位人気が予想されるメイケイケールの追撃を振り切りゴール。枠の有利さはありましたが、ロスなく器用に立ち回ったところに大きな成長が見て取れました。
■2022年高松宮記念成績
1着 ナランフレグ
2着 ロータスランド
3着 キルロード
4着 トゥラヴェスーラ
5着 メイケイエール
6着 レシステンシア
7着 シャインガーネット
8着 エイティーンガール
9着 サンライズオネスト
9着 ファストフォース
11着 ジャンダルム
12着 グレナディアガーズ
13着 ライトオンキュー
14着 ダイアトニック
15着 サリオス
16着 クリノガウディー
17着 レイハリア
18着 ダイメイフジ
※赤字は今回の出走馬
オッズ面ではメイケイエール、ナムラクレア、シュネルマイスターに大きく遅れを取っていますが、忘れてはいけないのが、メンバー唯一のスプリントG1ウイナーであること。軽視は禁物です!
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