『完全攻略ファイル No.1』で触れた通り、初の1200m挑戦がG1というシュネルマイスターにスキありの一戦となるスプリンターズステークス(中山・芝1200m)

究極のスピード勝負になるのですから、スプリント重賞で実績のある馬、中でも直近の実績馬となると、サマースプリントシリーズチャンピオンが浮かび上がってくるでしょう。今年はナムラクレアが満を持して出走します。

過去のサマースプリントシリーズ優勝馬の成績を調べてみると…

■サマースプリントシリーズ優勝馬の成績
21年 15着 ファストフォース
20年 6着 レッドアンシェル
19年 1着 タワーオブロンドン
18年 14着 アレスバローズ
17年 13着 ラインミーティア
16年 10着 ベルカント
15年 13着 ベルカント
14年 -  リトルゲルダ
13年 2着 ハクサンムーン
12年 8着 パドトロワ

14年リトルゲルダは不出走

なんと、サマースプリントシリーズを制してスプリンターズSも勝ったのは2019年のタワーオブロンドンが初めて。過去10年で馬券に絡んだのは2013年2着のハクサンムーンと2頭しかいません。

これはナムラクレアにとって不吉なデータでは…、そう思われるかもしれませんが、タワーオブロンドンとハクサンムーンにはある共通点がありました。どちらもG1で3着以上の実績を持っていたのです。

ナムラクレアは今年の桜花賞3着馬。函館スプリントステークスは好位から楽に抜け出す横綱相撲で完勝。

前走の北九州記念は直線入り口で大きなロスがあって3着。スムーズなら最低2着、あるいは差し切っていたと思える脚色で負けて強しといえる内容でした。

3歳牝馬とあって、前走と同じ53キロで挑めるのは好材料。今年の3歳世代はレベルが高いと言われており、それを証明したのがサマースプリントシリーズチャンピオンとなったこのナムラクレアなのです。

また、父のミッキーアイルは2016年の2着馬で、そのレースは騎乗していませんでしたが、主戦を務めていたのが浜中俊騎手。その娘とのチャレンジに期するものもあるでしょう。

父譲りのスピードはG1のここでもトップクラス。史上2頭目のサマースプリントシリーズ優勝→スプリンターズS制覇へ。ぜひともアタマで狙ってみたい1頭です!

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