オールカマー(中山・芝2200m)が行われる中山芝2200mはトリッキーなコース形態ゆえに、有馬記念の舞台である芝2500mとともに巧者が生まれやすい舞台設定。このオールカマーにも重賞Vを目指してコース巧者がエントリーしてきました。
中山2200mでメンバー唯一の2勝を挙げ、中山で計4勝を挙げているクレッシェンドラヴ、中山で(2-5-1-4/12)と堅実な走りを見せるウインキートスも気になるところですが、ここでは中山で(2-1-0-2/5)、他のコースを含め芝2200mで(1-4-1-2/8)と先の2頭に負けない堅実な走りを見せる
キングオブドラゴンにスポットを当ててみましょう。
■キングオブドラゴンの2200m成績
22/03/06 中山 1着 湾岸S
22/01/10 中山 2着 迎春S
21/12/19 中京 2着 尾張特別
20/12/19 中京 2着 1勝クラス
20/10/04 中京 3着 1勝クラス
20/09/21 中京 2着 金山特別
20/05/09 京都 7着 京都新聞杯
20/04/05 中山 4着 山吹賞
デビューから24戦して(4-8-3-9/24)と勝ち味に遅いタイプではあるものの、掲示板を外したのはわずか4回。1勝クラスを卒業したのが昨年の秋で、出世には時間を要しましたが、2勝クラス、3勝クラスはそれぞれ2戦目で卒業。オープンに上がってからも阪神大賞典が勝ち馬から0.7秒差の6着。続く鳴尾記念が0.3秒差の5着と大崩れなく、確実に力を付けているのは成績からも見て取れます。
また、ここ2走の重賞挑戦はレベルが上がっての距離適性を探っているように見え、2走前の阪神大賞典のあとは天皇賞春でなく、一気に1000mの距離短縮となる鳴尾記念を選択。それまでの戦績から1ハロン短いかと思われる2000mでヴェルトライゼンデから0.3秒差。5着ながら持ち時計も2秒短縮し、重賞でもメドを立てるのに十分な内容であったといえるでしょう。
今回は実績面でもベストと見える2200m。前走で逃げたウインキートス、休養前は逃げて結果を出していたバビットの存在はあるものの、行こうと思えばベストの逃げの手が打てるメンバー構成。仮に控えたとしても3走前は道中2番手の競馬で抜け出しており、展開面は有利に映ります。
2000mでは決め手の差が出てしましたが、ベストの2200mであればレース運び一つで、もうひと踏ん張りが利きそう。まだまだ人気の面では美味しい存在になると思われるだけに、一発を期待してみたい1頭です。
関連記事
【神戸新聞杯】待望のコンビ復活で菊花賞へ!人気にならないキャラも魅力!?
【神戸新聞杯】ポテンシャルは一番!走り慣れた舞台から菊の主役へ
【オールカマー】臨戦過程は大きく好転!縁あるレースで完全復活