神戸新聞杯(中京・芝2200m)は日本ダービーを使った後、休養を経て秋初戦に臨んだ馬が9勝と圧倒的な数字を残しているトライアルレース。

しかし、今年は日本ダービーで馬券に絡んだ馬の出走がなく、最先着は青葉賞を勝って本番に挑んだプラダリアの5着。それゆえに新興勢力の方に目が行ってしまうかもしれません。

でも、ちょっと待って下さい! 春の日本ダービーで大敗を喫した中にも大変身の可能性を秘めた馬がいます。それがビーアストニッシドです。

春のクラシックでは皐月賞11着、日本ダービー10着とどちらも2ケタ着順の大敗。この結果だけを見れば力不足と思われても仕方がありません。

しかし、鞍上の名前を見るとスプリングステークスまで5戦連続コンビを組んでいた岩田康誠騎手ではなく、和田竜二騎手が手綱をとっていました。和田騎手が悪いというのではなく、好成績を残していたコンビが解消されてしまったために、リズムが狂ったという見方もできます。

■岩田康誠騎手とのコンビ成績
22/03/20 5人 1着 スプリングS
22/02/13 8人 3着 共同通信杯
22/01/09 5人 4着 シンザン記念
21/11/27 9人 2着 京都2歳S
21/10/30 5人 1着 未勝利

今回は(2-1-1-1/5)と相性抜群の岩田騎手と待望のコンビ復活。振り返ればスプリングステークスでG2タイトルを勝ち、4走前の共同通信杯でも後の皐月賞馬ジオグリフ、皐月賞と日本ダービーでともに4着と好走したダノンベルーガを相手に見せ場たっぷりの3着と好走していました。

重賞で何度も好走していながら、最も人気になったのが5番人気というキャラクターも馬券的には大きな魅力。百戦錬磨の大ベテランが鞍上に戻ってきた秋初戦、前2走の結果だけで見限るのは非常に危険でしょう。

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