ダービー馬ドゥデュースは凱旋門賞、皐月賞馬ジオグリフと皐月賞、日本ダービーでともに2着だったイクイノックスは天皇賞秋へ。ダービー3着だったアスクビクターモアはセントライト記念で2着と敗れ、今年の菊花賞は混戦ムード。

優先出走権をかけた神戸新聞杯(中京・芝2200m)は新興勢力の台頭が期待されるレースとなりました。

どの馬にもチャンスがありそうな一戦ですが、ここでプッシュしたいのは、前走の2勝クラス・一宮特別から連勝を狙うボルドグフーシュです。

このレースには春の京都新聞杯に出走した馬が勝ったアスクワイルドモアを筆頭に6頭が出走。この馬は3着と敗れて、日本ダービーに出走することができませんでした。

■2022年京都新聞杯成績
1着 アスクワイルドモア - 35.2
2着 ヴェローナシチー 0.1 35.4
3着 ボルドグフーシュ 0.3 35.0
4着 リカンカブール 0.7 36.1
9着 メイショウラナキラ 1.5 37.1
11着 ミスターホワイト 3.0 38.5

馬名後ろは勝ち馬との着差、上がり3Fタイム

その京都新聞杯のレース内容ですが、勝ったアスクワイルドモアは道中ロスなく馬場の内めを通り、4コーナーでわずかに空いたところを抜け出し、直線で渋太く脚を伸ばして勝利。2着のヴェローナシチーは道中後方のポジションから3コーナーで一気に動いて直線入り口で先頭。そのまま押し切るかに見えたところ、最後にアスクワイルドモアに交わされました。どちらもソツのない競馬をしたといえます。

そして3着のボルドグフーシュはスタートで後手を踏み、さらに隣の馬と接触するアクシデント。道中は最後方からの追走を余儀なくされ、4コーナーでもまだ最後方。直線では大外に進路を取り、目立つ脚で伸びてきましたが3着が精一杯。かなりロスのある内容でした。

悪くいえば大味な競馬でしたが、良くいえば野性味あふれる競馬で、負けて強しと思わせるレースぶり。実際に自己条件に戻った前走は単勝オッズ1.2倍の圧倒的な支持に応えて2馬身差の完勝。京都新聞杯と同じ中京芝2200mであっさりとリベンジを果たしました。

この神戸新聞杯も京都新聞杯、一宮特別と同じ中京芝2200mで3戦連続の出走となる走り慣れた舞台。自慢の末脚を存分に発揮できるコースといえるでしょう。

混沌としてきた今年の菊花賞ですが、一気に主役へ躍り出るのはこの馬かもしれません!

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