セントウルステークス(中京・芝1200m)は1番人気の馬が過去10年で1度も連対を外していないレース。2番人気も(1-3-2-4/10)と勝利数は1つながら複勝率が60%あり、この数字だけを見ると穴党泣かせと思われるでしょう。
しかし、2015年は10番人気のアクティブミノルが逃げ切り勝ち。今回と同じ中京競馬場で行われた2年前は12番人気のメイショウグロッケが2着と激走するなど、決してガチガチのレースではありません。
単勝オッズを見ると重賞5勝のメイケイエールが1番人気、今年の安田記念を勝ったソングラインが2番人気で、オッズの上では2強を形成していますが、ここに割って入る存在として期待したいのがモントライゼです。
元々、2歳時に京王杯2歳ステークスを勝ち、小倉2歳ステークス2着、3歳時にもファルコンステークスで3着に入った実力馬。1番人気に支持された葵ステークスで5着に敗れると、直線1000mのアイビスサマーダッシュ、ひと息入れて2ハロン距離を延ばした阪急杯、さらにダートの京葉ステークスと3戦連続で2ケタ着順の大敗。迷走に陥りました。
光が指したのが前走の北九州記念。休み明けのCBC賞から2戦続けての芝1200mで、レース序盤から中団やや後ろめのポジションでジッと脚を溜めると、直線でも渋太い伸びを見せて5着でゴール。17番人気という低評価を覆し、控えて差す競馬にもメドを立てる上々のレース内容でした。
今回は中京競馬場が舞台となりますが、ファルコンステークス3着、葵ステークス5着で大崩れはしておらず、左回りそのものは京王杯2歳ステークス勝ちもあって安定した走りを見せています。
■モントライゼの左回り成績
22/09/11 ?着 セントウルS
21/05/29 5着 葵S
21/03/20 3着 ファルコンS
20/11/07 1着 京王杯2歳S
人気を分ける2頭が休み明け、この後にG1の大舞台を控えるのに対して、こちらはどん底のスランプから脱しての叩き3走目。実力馬の完全復活が目に浮かんできます!
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