秋競馬の開幕を告げるセントウルステークス(中京・芝1200m)は、サマースプリントシリーズの最終戦であるとともに、中山の最終週に行われるスプリンターズステークスの重要な前哨戦。
メンバーを見ても、シリーズチャンピオンを狙う馬、夏場を休養に充て、ここから秋のG1戦線を見据えた組との温度差がかなりあるように思えます。
安田記念を勝って人気の一角となりそうなソングラインはどうでしょうか?
結論を先に言ってしまえば、今回はかなり厳しいでしょう。
まずは初めての経験となる1200mという距離です。
1400~1600mの距離において、速いラップでのレース経験もあるのですが、スペシャリストが揃う1200mのレースは同じタイムでもその中身は異なります。海外遠征(11/5・ブリーダーズカップマイルに出走予定)を控える今回は、無理なレースを強いることはないと考えていいでしょう。
続いては血統面。母系にはダービー馬ロジユニヴァース、秋華賞やイギリスのG1ナッソーステークス(1980m)を勝ったディアドラ、ダート重賞を4勝したランフォルセといった活躍馬が見られます。これらは1800~2400mで活躍した馬でした。
函館スプリントステークスを勝ったジューヌエコール、ダートのスプリント戦線で活躍したノーザンリバーといった馬もいますが、前者は50キロの軽ハンデ、後者は芝のアーリントンカップも勝ってはいるものの、主戦場はダートで、スピードというよりパワーに勝ったタイプでした。
これらの活躍馬からも、スプリント戦でパフォーマンスがアップというタイプには思えません。
最後はややオカルトになりますが、昨年の富士ステークスを勝ってからは1着と着外を交互に繰り返しており、順番から行くと今回は馬券に絡まない番。時に大敗がある馬でもあり、危険な香りがプンプン漂います!
■ソングラインの直近5走成績
22/09/11 ?着 セントウルS
22/06/05 1着 安田記念
22/05/15 5着 ヴィクトリアM
22/02/26 1着 1351ターフスプリント
21/12/25 15着 阪神カップ
21/10/23 1着 富士S
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