春のスプリントG1高松宮記念は8番人気のナランフレグが勝ち、2着に5番人気のロータスランド、3着に17番人気のキルロードが入る波乱の決着。昨年のスプリンターズステークスの覇者ピクシーナイトは長く戦列を離れており、この秋のスプリント路線は非常に混沌としています。
ゆえに今年の
キーンランドカップ(札幌・芝1200m)は新興勢力の台頭が期待される一戦。ここで取り上げるのは、デビュー初のスプリント戦となった前走のUHB賞を鮮やかに差し切った
ロードマックスです。
■2022年・UHB賞
1着 ロードマックス 10-7
2着 アスタールビー 1-1
3着 サヴォワールエメ 2-2
4着 ミニオンペール 5-5
5着 ケープコッド 7-7
6着 マイネルジェロディ 3-3
7着 マイネルアルケミー 14-13
8着 ビップウインク 7-7
9着 シーズンズギフト 16-13
10着 ヴィズサクセス 5-5
11着 タイセイアベニール 14-13
12着 リンゴアメ 12-11
13着 アドマイヤジャスタ 9-7
14着 アルピニズム 12-11
15着 コロラトゥーレ 10-13
16着 ショウナンアニメ 3-3
※馬名の後ろはコーナー通過順。赤字はキーンランドC出走馬
デビュー3戦目の京王杯2歳ステークスで2着。G1でも朝日杯フューチュリティステークスで6着、NHKマイルカップで5着と健闘するなど、たびたび鋭い決め手を見せていた素質馬ですが、初距離の前走で見せた末脚は今後のさらなる活躍に期待を抱かせるものでした。
レースは逃げるアスタールビー、2番手に付けたサヴォワールエメが直線に入っても勢いが衰えず、行った行ったで決まりそうな流れ。このロードマックスは後方でじっくりと脚を溜め、直線に入ると前の2頭に目がけて一気の伸び。初のスプリント戦でもスピード負けすることなく、手応え良く追走し、ハナ差という着差以上の強い勝ちっぷりを見せました。
今回、1200mの重賞は初めても、スピードも要求されるマイルのハイレベルのレースを何度も経験しており、距離2走目でペース慣れが見込めるのも好材料。前走の行きっぷりは目を引くもので、距離適性はかなり高いように思えます。
先に触れたように、今年は新興勢力の台頭が期待される一戦。この馬もスプリンターズステークスの主役候補へ名乗りを上げる資格は十分あるといえるでしょう。
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