キーンランドカップ(札幌・芝1200m)は今年で17回目という比較的歴史の浅いスプリント重賞。
カレンチャン、ダノンスマッシュという後のG1ホースを輩出し、サマースプリントシリーズの行方を占う上でも重要なレースとしてすっかり定着しました。
今年はそこに、レース史上初の偉業に立ち向かう注目馬がいます。それがヴァトレニです。
母は2006年、重賞に格上げされて記念すべき第1回の勝ち馬となったチアフルスマイル。母型をたどると長い歴史でわずか3頭しかいない牝馬のケンタッキーダービー馬ウイニングカラーズがいる超良血。
チアフルスマイルもキーンランドカップを含めて札幌で4勝を挙げていたコース巧者でしたが、このヴァトレニも札幌は3戦全勝という文句なしのコース適性を受け継いでいます。
■ヴァトレニの札幌成績
21/08/14 札幌道新スポーツ賞 1着
21/06/27 1勝クラス 1着
21/06/13 3歳未勝利 1着
※参考 母チアフルスマイル(4-0-1-3/8)
しかも、前走の青函ステークスは初めての1200mでしたが、2番手追走から直線で力強く抜け出す快勝。同じ洋芝の函館でオープン初挑戦、初距離というハードルをあっさりとクリアし、距離適性の高さも示して見せました。
今回は重賞初挑戦でさらにハードルは上がりますが、今の充実ぶりとコース、距離適性の高さがあれば何ら心配はないでしょう。レース史上初の親子制覇へ、視界は至って良好です!
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