函館記念を制したハヤヤッコと昨年の覇者
ソダシの白毛対決が注目される今年の
札幌記念(札幌・芝2000m)。
ですが、1番の注目はソダシの連覇がなるかではないでしょうか。
結論を先に申し上げると、非常に厳しいでしょう。
札幌記念は1990年に芝コースへと変更。1997年にG2へと格上げになるとともに、斤量がハンデキャップから別定へ、さらに2006年からは定量に変わり、秋のG1や海外遠征を控えたトップホースが度々出走するようになりました。
今や夏競馬を象徴するレースなのですが、芝コースへ移ってから札幌記念を2度勝ったのは、連覇を達成した1997、98年の勝ち馬エアグルーヴ1頭のみ。
さらに過去10年で2度目の勝利を狙った馬は6頭出走しましたが、2度目の出走で馬券になったのは2019年に連覇を狙って2着に敗れたサングレーザーのみ。2度目の出走は全ての馬が着順を落とし、4頭が掲示板外(うち3頭は2ケタ着順)に沈んでいるのです。
【2勝目を狙った馬の2走目の成績】
21年 1着ソダシ →22年?着
19年 1着ブラストワンピース →21年5着
18年 1着サングレーザー →19年2着
17年 1サクラアンプルール →18年6着
16年 1着ネオリアリズム →18年14着
15年 1着ディサイファ →17年12着
13年 1着トウケイヘイロー →14年14着
6頭のうち2度目の出走が1年空いた馬が3頭。そもそも連覇が非常に難しいうえ、先に記したように2勝目を狙った馬は全ての馬が着順を落としており、これはソダシにとって非常に厳しいデータといえますね。
しかも、昨年はラヴズオンリーユーと人気を分け合う形での2番人気。思い切った競馬で早めに先頭に立ち、斤量の恩恵も味方に押し切ることができましたが、今年は人気面で受けて立つ立場になるうえに、パンサラッサ、ジャックドールといった強力な逃げ馬がおり、仕掛けどころも難しくなりそう。
何かと話題を集めそうなソダシですが、馬券的には嫌って入るのが正解もしれません。
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