関屋記念(新潟・芝1600m)は、新潟競馬場の外回りで行われるサマーマイルシリーズ第3戦。シリーズチャンピオンの行方を占う重要なレースです。
新潟競馬場の外回りといえば、最後の直線が658.7mと非常に長いのが特徴。ゆえに長い直線を利しての差し、追い込みのイメージも湧きますが、過去の10年の傾向を見ると逃げ馬が(2-1-1-6/10)、先行馬が(3-4-3-25/35)で、積極的なレースをした馬が数多く馬券対象に粘り込んでいて、必ず1頭は馬券に絡んでいます。中でもコース形態を考えると苦戦を強いられそうな逃げ馬の活躍が目立ちます。
【関屋記念の逃げ馬成績】
21年 マイスタイル 牡7 4着
20年 トロワゼトワル 牝5 2着
19年 マイネルアウラート 牡8 17着
18年 エイシンティンクル 牝5 3着
17年 マルターズアポジー 牡5 1着
16年 レッドアリオン 牡6 12着
15年 レッドアリオン 牡5 1着
14年 ラインブラッド 牡8 16着
13年 ナンシーシャイン 牝3 中止
12年 レッツゴーキリシマ 牡7 17着
そこでピックアップしたいのは、逃げて2勝クラス、3勝クラスを連勝してオープン入りを果たした
レッドライデンです。
デビュー戦が逃げて5着。好位追走の2戦目に初勝利を挙げ、そこから試行錯誤を重ねて2勝目は後方一気の追い込み。しばらく控える競馬を続けるも成績が安定せず、今年初戦の2勝クラスで久しぶりに逃げて快勝。続く3勝クラスも逃げ切って新境地を切り拓きました。
ここ2走の大敗は気になるものの、ともに道中において鞍上とのリズムが合っていなかったように映り、さらに前走の函館記念は8着以降が勝ち馬から2.4秒以上離される特殊な馬場状態。この馬だけでなく、重賞勝ち馬も4頭が4秒以上離されたレアなレースでした。
今回はベテランの
吉田豊騎手が手綱をとりますが、吉田豊騎手といえば、現役屈指の逃げ馬パンサラッサとのコンビで今年のドバイターフを逃げ切り勝ち。JRAの重賞で逃げ切りが11回もある逃げ達者です。
さらに、前述の逃げ馬(2-1-1-6/10)で馬券になった4頭をよく見てみると全て5歳以下。馬券にならなかったのは競走中止だった3歳馬を除くと全て6歳以上で、逃げて完走した5歳以下の馬は馬券確率100%のデータもあります。
今年は安田記念で1番人気に推された追い込み馬イルーシヴパンサーが出走。他の有力どころが後方を気にする間にベテランの手腕でスルスルと…。そのレースぶりは大いに注目です!
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