アイビスサマーダッシュ(新潟・芝1000m)は、新潟競馬場の直線コースで行われる究極のスピード勝負。直近は1番人気の馬が9年連続で連対を果たしています。

ですが…

5番人気以内の馬が馬券圏内を独占したのはわずか2回。直近4年の3着には14番人気、9番人気、9番人気、8番人気が入り、5年前の2017年は8番人気のラインミーティアが勝っていて、3連複、3連単は結構オイシイ配当になっているんです。

『1番人気の信頼度は高いが、そこにはヒモ穴も飛び込んでくる!』

これがアイビスサマーダッシュを読み解くキーポイントといえるでしょう。

そこで注目したいのは、人気や実績に関係なく、直線コースへの適性に色気を持っている馬。ズバリ!オヌシナニモノです。

デビューから一貫してダート路線を歩んできて、芝は2走前の韋駄天ステークスのわずか1戦なのですが、その内容が光を感じるものでした。

【アイビスSD出走馬の2022年韋駄天S成績】
1着 マリアズハート(2人)
2着 ロードベイリーフ(10人)
3着 シンシティ(9人)
4着 ビリーバー(6人)
6着 オールアットワンス(5人)
7着 オヌシナニモノ(3人)
8着 ジュニパーベリー(1人)
10着 スティクス(7人)
15着 トウショウピスト(16人)
※カッコ内は人気

このアイビスサマーダッシュにおいて最も重要な前哨戦である韋駄天ステークスで上位争いをした馬がこぞって出走。

コース巧者が揃っていた中で3番人気に支持されていたのは、この馬の高い素質を買われてもの。そこで結果的に7着だったわけですが、有利な外枠からマズマズのスタートを切りながら、外へ進路を変えてきた内枠勢が押し寄せて徐々に窮屈な位置取りとなり、最後は仕方なく荒れた内側に進路を変えてゴール。

それでも勝ったマリアズハートからはわずか0.4秒差。スムーズなレースができていればと思わせるものでした。

今回は再び外めの7枠をゲット。鞍上には重賞初騎乗となったCBC賞で鮮やかな逃げ切りを決めた今村聖奈騎手という非常に楽しみなコンビが誕生しました。これも陣営がこのレースを本気で狙っている証といえるでしょう。

鞍上がCBC賞のような積極果敢なレースが見せてくれれば…。そんな期待を抱かずにはいられません!
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